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4)霊人の願い

では、霊界に行っている人間たちは、何を願うだろうか? これが問題なのです。ご飯? 霊界は自分が処している基準で、すべてを補給されうる世界です。自分が願うなら、即時的です。分かりますか? 消化してそれを動かすことができる主体的な能力がある人が…。不可能がない世界です。このような話をすると、気が抜けた人だと言うから、私は話をしません。もし百万人の宴会をするなら、瞬間的に、考えると同時に百万人が広場に現れて、すべての準備が可能であるために、百万人の宴会を瞬間的にすることができるでしょう。いいでしょう? 今日、この地上世界がどれほど悲惨ですか? この頃の韓国社会を見れば、失業者が多いではないですか? そのような世界です。何が可能になるでしょうか? 皆さんが原子力の分裂、分裂作用において熱が出るのと同様に、愛の分裂作用をすれば、一度「パン」と打てば「パパパパン」と…。それがあるようではないですか?(一四一\二七八)

あの世界は、どのようになっていて、つながっていくか? これが問題です。あの世界においても、今日現在の立場より、明日の立場がよくなるのを願うことは同じです。地上で暮らすすべての人間たちが生活する中で、きのうより今日がよいことを願い、今日より明日がよいことを願うのは、共通心理なのです。西洋人も、東洋人も、昔の人も、今の人も、未来の人も、誰を問わず、現在生きているより、よいことを願うのは、共通心理だというのです。これは変わりません。霊界に行っているすべての霊人体も、それと同じなのです。現在よりよくなるべきだというのです。地上生活したときより、よくなるのを願うのです。このように見るとき、何を中心としてよくなるのを願うべきか? これが問題です。(一四一\二六九)

今までの六千年の歴史は、アダム・エバを探してきた歴史です。アダム・エバを再創造する歴史です。それゆえ、皆さんは、私についてこなければならないのです。エバはアダムが出てこなくては、創造されることができません。それゆえ、たった一人のアダム、たった一人の男を創造するのです。その一人を探すためには、創造するためには、復帰摂理の途上に生まれて死んだ数多くの人たちの血と肉が材料にならなければなりません。億千万の霊人たちの恨みがここにまとまらなければならないのです。そうして、この実体が登場する場合に初めて、激しい迫害の中でも、血をまいて死んでいった殉教者たちは、甲斐を感じるようになるのです。

たとえ霊界にいたとしても、地上にいる実体と関係を結ぶことによって、自分たちにも解放がやってくるのです。このようになっています。それが観念的に漠然ではいけません。この自覚をどのようにするかが問題です。(二九\二七一)

我々は、そばで誰かが何をしても、食べていようと、休んでいようと関係なく、その道を行くべきです。あの前に、数千名が一様に皆行っているのです。休まず動きながら、精誠を捧げて身悶えしながら行くようになれば、他の人たちもその縄を巻いてくれるのです。ですから、数多くの人たちがそこから落ちるのも、感じるようになるのです。マラソン大会をするのと同じです。走ってみれば、一等も出てくるし、二等も出てくるのです。歴史がそうです。今まで数千年間、数多くの霊人たちがその縄にしがみついてきました。その中で、一等になってあの世に行ってその巻く装置と因縁を結んで、丸ごと巻いてやるようになれば、霊界と肉界が復帰されるのです。(三二\一四五)