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一 宇宙には規範がある
新しい宗教のための新しい本体論は、従来のすべての絶対者が各々別個の神ではなく、同一の神であることを明かすべきです。それと同時に、その神の属性の一部を把握することが各宗教の神観であったということと、その神の全貌を正しく把握して、すべての宗教は一つの神から始まった兄弟の宗教だということを明かすことができなければなりません。それだけではなく、その本体論は、神の属性とともに、創造の動機と、創造の目的と法則を明かして、その目的と法則がこの宇宙の万物の運動までも支配しているということ、人間が守るべき規範も結局この宇宙の法則、すなわち天道と一致するということを解明すべきなのです。
宇宙の月・日・星の創造の法則、すなわち天道によって縦的な秩序の体系をなしているように、家庭においても祖父母、父母、子女からなる縦的秩序と、兄弟姉妹からな横的秩序の体系が立てられると同時に、相対する価値観、すなわち規範の成立を明かすべきなのです。(一二二・三〇四)
皆さんが農村に行って仕事をするときも、一人で行っては仕事ができないようになっています。夫婦が一緒に、その日にする仕事を神様の前に報告してから仕事を始めて、終わって帰ってきても、神様に報告してから、ご飯を食べるようになっています。このようなことをすべて規範化させている神様を標準とする生活が、どれほど厳格かということを知るべきです。女にも女としての守るべき家庭生活の規範があり、男にも男としての守るべき規範があるのです。(三一・二七六)
世の中では父母が亡くなって三年の喪には、毎日朝夕霊前に食事を供えるし、どこかへ行くときや、帰ってきたときには、霊前に座って報告し挨拶する礼法があるでしょう。皆さんは、それ以上にしなければなりません。皆さんが今していることは、み旨から見て天の格式にピッタリと合った生活だろうか? 違います。とんでもないのです。(三一・二七五)