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六 青年に施された祈祷

お父様、青年時代を美しく装わせてくださいませ。そうして、あなたに因縁を持ったこの者たちの行く道を守ってくださり、その環境の基盤を中心として育つことができるようにしてくださいませ。この者たちを真の芽になるようにしてくださり、この民族とこの国とこの世界の前において、すべての人類が眺めることができ、すべての人類を抱くことのできる、新たな命の木となるようにしてくださり、新しい花を咲かせ、実を結び、万国にまいても余りうる私たちとなりますよう、導きくださることを切にお願い申しあげます。(三三・三四六)

若い時代の一つに生命は、必ず時代とともに流れていきます。だれもがそのように流れていくように、私たちもそのままそのように流れていってしまう人になってはいけません。流れていく歴史に逆行し、流れていく社会環境に逆行してでも、お父様の心情を奉り、お父様の心に喜びの心情を積み重ねる肥料となって、敷石にならなければなりません。そうすることのできる自分たちになることを切にお願い申しあげます。

各所に広がっていた成和の若者たちが、ここに集まりました。あなたは、この者たちと因縁を結びたい切なる心がおありでしょうか? あなたは、いつも私たちとともに天情の因縁の中で脈が共に通じ、そこに共に臨めることを待ち望まれる心が、大きなものであることを知っております。しかし、私たちは、その限界の基準を越え、あなたの心情に涙することのできる息子・娘になるには、あまりにも足りないのでございます。

お父様が願われるものが、どれほど大きいかを考えるとき、私たちは、果たしてお父様のみ前に適当であるかを振り返らなければなりません。取るに足らない、不肖な姿をえり分けられないお父様のみ前に、限りなく涙を流せる心を持つようにしてくださり、みすぼらしく哀れな姿でございますが、お父様の理念を永遠に私たちの胸に抱くことができる、そのような姿になるようにしてくださいませ。(二五・一三〇)

人生は、流れていく歳月とともに、瞬く間に過ぎていくことを悟るようにしてくださり、旅人の人生行路も訪ね来るということを、私たちが忘れ去ることのないように、お導きくださいませ。

朝、太陽が東から昇るときは、すべての万物が歓喜し、その光が充満していますが、何時間かの内に、夕陽のはかない影とともに、その光が姿を隠すのを知るようになるのでございます。

同じように、今日、この青春時代のすべての貴いものを誇るのもいいのですけれど、それよりも、夕陽を迎える前に、この青春時代に、何かこの地の上に残していくと身もだえすることのできる、志のある若者たちになるようにお導きくださいますよう、切にお願い申しあげます。

若い胸に世界的な実力を備えなければならない時は来たのであり、新しい道義に燃え、義侠心と意欲に燃えうる勇猛な心を中心として、闘って勝利の結晶を準備すべき時が来たのでございます。このような時に、個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙にまでお父様に侍ることのできる王国の起源をつくらなければならない、とてつもない使命が残っていることを知っております。

そのような使命の道を行くために生まれた体であり、必ず闘って勝利し、お父様のみ前に栄光を返すために生まれた体であることを自覚しながら、今日もその目的のため行くようにお導きくださいませ。

今日、自分自身をこの地が呼んでいるので、その声を聞くことができる人たちになるよう、お導きくださり、韓国の未来像と、世界の未来像が私たちを呼んでいることが分かるようにお導きくださいませ。歩みゆくその歩み歩み毎にお父様が勧告してくださり、お父様が同行される事実が分かるようにしてくださり、全体の結果をあなたとともに感じつつ、明日の希望に満ちあふれた胸を抱き、開拓者の使命と開拓者の喜びをたたえいくことのできる若者になるようにしてくださいませ。また、そのような姿をあなたが待ち望んでおられることが分かるよう、お導きくださることを切にお願い申し上げます。(二四・九一)