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六.国民連合運動は誰も反対できない

 与党、野党、その程度の与野党は関心ももってはなりません。南北を統一することが今、緊急な問題であって、与野党が争うのが問題ですか。皆さん、やりたければやり、やりたくなければやるなというのです。このような時代のあらゆる情勢から見るときに、時運が韓国に来ているのです。アメリカがいくら偉いとしても、韓国に協助しなければならないのです。

 ですから、帰結点に行くべきなのが「南北統一運動国民連合」です。ここには全斗煥大統領も荷担しなければなりませんか、荷担してはなりませんか。与党、野党の閣僚たちも荷担しなければなりませんか、荷担してはなりませんか。これに反対しますか。「反対すれば共産党だ」と言いながら、張り飛ばしなさいというのです。そのときに政府が反対すれば、私がデモ隊以上に追い込むことでしょう。これに反対するなら一掃しなければなりません。与党も野党も一掃しなければなりません。そのような腹をもってするのです。分かりましたか。

(はい)。信念をもたなければなりません。ただ我々はこのような版図をもって、霊界と肉界と神様の恨みを解いてさしあげられる地上上陸作戦をしなければなりません。これが当面の課題として、既に命令が下されました。我々は走らなければなりません。異議がないのです。理論的に異議がありますか。(ありません)。摂理的観点から見るとき、歴史的風土を全部総合して、結論づけることができるのはこれしかありません。(一六三―二四)

 今、我々の勝利目標は家庭です。統・班長撃破運動だというのです。家庭でしょう? 町なら町を中心として、統・班長がいます。すべての町を中心として三段階です。それゆえ、面の基地が必要なのです。面を中心として里と町が通じます。都市なら洞を中心として統と班だというのです。分かりましたか。ですから、三段階です。

 それゆえ、三千三百の哨所(注:歩哨の立つ所)をもたなければならないのです。ですから、ここに婦人たちが行って統・班長を連結させられるように、そこの婦人たちを動かさなければなりません。「南北統一運動国民連合」に反対する人はいないでしょう? それに反対すれば共産主義者であり、それは利敵行動です。ですから、我々の国の立場は、原理的基準でぴったり一致するのです。対等でしょう。

 対等な立場なのに、昔は、我々より上に立って打ちました。対等なのに、打ったのです。しかし今は、我々が上にしっかりと立ったのです。すべての環境与件が、彼らが下に来ざるを得ないようになっているのです。家庭的にすべての面で、夫もそうであり、妻もそうであり、息子、娘もそうです。

 このようになるので、エデンの園で堕落したあらゆる家庭的基準が反対条件を中心として、完成した本然のアダムを中心として完成したエバに連結された家庭として、すべて天の国に連結されるのです。その圏にサタンが侵犯すれば、共産党は自動的に滅びるというのです。分かりましたか。共産党は自動的に滅びるのです。(一六五―二八三)

 私は大韓民国に投資しましたが、国のために私ほどに差し出した人がどこにいますか。すべて自分を中心としてありとあらゆることをしていますが、レバレンド・ムーンは、国の禄を一文でも食いましたか。今まで冷遇され、反対される統一教会や私を誰が助けてくれましたか。私にそば一杯でもおごってくれましたか。反対を受けながらこの基盤を築き、北韓を解放し、南北を統一して、民族の恨みを解いてやろうというのに、誰が反対をしますか。この者たち! 私が胸ぐらをつかんで、「どうしてだ? するなとでも言ってみなさい。正面からたたくぞ」と言います。それでも私がやることをつぶすというのなら、正面からたたくことでしょう。寛大に施す、そのような人ではありません。

 「今まで四十年間、神様のみ旨を中心として公義の道を行こうとする開拓者の受難の中で、どれほど悲痛な心情の痛みがあり、どのような恨みを抱いたか分かるか。お前はご飯を食べて、寝ただろう? しかし、私は監獄に追い回されたのだ。それなのに、お前がああだこうだと言えるか。文先生のいうことが分かったか。お前たちが先生にこのように苦労させるとき、はらわたが溶け、心臓が溶ける痛みを感じるのに、今も反対をするのか。この者」と言いながら、攻撃するのです。熱気が昇り、もはや目が高揚し、舌が固くなり、口ごもるようになれば、後退をすべきであって、仕方がありますか。言い張っていても自分の損ですから、仕方がないでしょう? そのような看板を今、掲げて出ていくのです。(一六五―四四)

 皆さんもそうですか。皆さんが地方を歩き回りながら、夜を明かしつつ統・班長を訪ねて回り、「わあわあ」言ったとしても、皆さんを刃物で刺そうという人がいますか。いますか、いませんか。いないではないですか。万事泰平(万事が平穏)です、万事泰平。八尋(注:尋は両手を広げたときの長さ)の長竿で振り回しても、どこにも触れるものがないように、すべてのものを準備しておいたというのです。(一六六―二七〇)

 南北統一運動は、国民誰もが反対できないものです。反対する人がいるなら、その人は共産主義者だという指弾を受けるしかないからです。また、勝共連合の活動範囲も今よりずっと広がるのは明らかです。国家の官庁も我々の南北統一戦争を支持せざるを得ないのは、反共を主要政策としているからです。彼らは、官庁の機関長たちの協助を受けるのも、名分が立つので、嫌でも仕方なく応じざるを得ないはずです。

 南北統一に反対するなら、反対した理由が何かを丁寧に問うとき、明らかな名分の前に、彼らは手を挙げざるを得ないことでしょう。

 先生は南北統一運動を始めることのできる基盤をつくるために、一生苦労してきました。今から皆さんは、既に造成された雰囲気の中でそのような運動ができるので、ずっと易しいですから勇気をもち、一生懸命に活動してくださるように願うものです。もし、南北統一運動に反対する人がいるなら、その前に行ってデモでもやって、逆に回しておかなければなりません。(一九八六・一一・二一)