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一.組織の必要性
組織を必要とするのは位置を決定するためです。自己の位置を知らなければなりません。皆さんは分かりますか。位置を決定するのは、因縁を結び関係を結ぶためのものです。「私」を中心として結ばなければなりません。連結させる権勢と力をもった者がその主体になります。指導を受ける者はその相対になります。ですから関係を結んで、自己が立っている位置を決定すれば、すなわち、四方八方と因縁を結んで自己の位置を決定すれば、前後、左右、上下、どの方位から見ても厳然と立つことができるようになります。
位置を決定してから、その四方八方の立体圏内において、あらゆる因縁の立場、自分と関係するすべてのものを一つにします。そのような原動力をもった人に育てなければなりません。ですから、組織を必要とするならば、位置を決定しなければなりません。位置を決定するには、一つの主体圏をつくらなければなりません。主体圏をつくろうとすれば、それを中心として一つの相対存在を正しく立てたのちにつくらなければ、それは一つの存在として永遠に存続することはできません。崩れてしまいます。位置が自然淘汰されてしまいます。
組織力と団結力、それらが一つになって初めて行動することができます。中心がこのようなことをする時に、「私は関係ない。お前は西に行け。私は東に行く」と言うならば、それは遠からず滅亡する状態になります。ですから組織と団結と行動、これは社会のすべての発展要素なのです。
ですから、すべてのことがその目的に向かってそのような位置を決定した基準で相対基準を立て、全体が一体化できるそのようなものを早くつくらなければいけません。統一された行動が取られなければいけません。そうなれば、それはどこでも繁栄します。それは原則なのです。(一五―一九二)
位置を移動してそのようにして関係を失ったのが堕落の根源です。神様のみ言どおりに行動しなければ、堕落の始まりなのです。ですから、はっきりと言えることは、位置を知って、組織圏内に入って関係を結ばなければならないということです。そのためには、自分が必ず相対位置に立たなければなりません。自分が天的作用をすることのできる団結力をそこで現さなければなりません。これを皆さんの頭の中でいつも忘れないように考えていなければなりません。
第一に何ですか。組織です。組織は何のためですか。位置を決定するためです。第二は何ですか。団結です。その位置を決定した基準を中心として自分は主体に対して対象の位置を決定しなければなりません。そうなれば一つになります。一つになるためには、一つの目的をもって一つの世界に向かわなければなりません。こうならなければなりません。目的に向かって行くのに、統一された行動がなくてはなりません。この原則を離れては何にもなりません。そうすれば、上が誰かがはっきり分かります。皆さんの上下関係、これを忘れれば何にもなりません。(一五―一九三)
第一に組織、第二は団結、第三は行動が必要です。これが我々韓国を中心として世界を動かすための三大要素です。徹底した組織圏内に立つことによって、四方八方への連絡を一〇〇パーセントしなければなりません。そして、中心使命を果たすために、先頭に立ってこのような基準をつくらなければなりません。組織圏内の自分の位置を決定しなければなりません。位置がなければ、座る場所がありません。位置を決定してこそ、働くことができるのです。努力するに従って、その位置がいかに大きくなるかということを知るようになります。位置の決定は組織力を強化していく際に重要なものです。(一五―一九一)
一国が組織編成上で体制を単一化させて上部の命令が低下部へ行って率先躬行するようになれば、その国が栄えますか、滅びますか。(栄えます)。栄えるようになっています。歴史は変わりますが、力の差異に従って、その時代時代が変遷していき、移動していくのです。それが歴史発展の原則です。ですから、我々の体制を中心として南北統一運動を信じていこうというのです。分かりましたか。中・高等学校の校長と先生は既に教育に入っているではありませんか。まず大統領が出てきた地方を中心として実践していきましょう。大邱なら大邱の市教育委員会から、慶尚北道の道教育委員会、校長、教監、教師まで教育しようというのです。次は京畿道がいいでしょう。このようにして、全国を完全に教育して組織しようというのです。さあ、このような時を逃せば、次には機会がありません。ですから、今回の機会を逃していいでしょうか、しっかりととらえなければならないでしょうか。(しっかりととらえなければなりません)。今回の絶好の機会をしっかりととらえるという人は、こぶしを握って一度手を挙げてみてください。挙げたこぶしで統・班撃破して、「南北統一運動国民連合」の国民組織をつくらなければなりません。(一九八八・一・一)