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皆さん、本郷の地を見つけましたか?(見つけられませんでした)。見つけられませんでした。本郷の地を見つけられなかったから、本郷の祖国を失ってしまいました。その祖国が何かというと、地上天国です、地上天国。その祖国が何か? その祖国という国が何か? この地球星が天国になるのです。その祖国が何か? 地上の天国になると同時に、天上の天国になるのです。
天国というようになれば…。国といえば、国になるためには、三大要素が必要です。第一は、主権がなければなりません。その次には、国土がなければならず、民がいなければなりません。神様が、この国を、世界の国を、この人間世界の国を占めて主管する、主権がありますか?(ありません)。神様が主管しうる人類になっていますか?(なっていません)。いないのです、いない。いないから、祖国がないのと同じです。これが本来、人間が暮らすことができる世界ではないのです。
それゆえ、神様を慰めて、祖国の主権回復を願う全人類の希望は、とどまる間がないのです。それゆえ、皆さんの良心は、もっと良い所に行けと言うのです。今日良いことをしたら、自分が街に出て良いことを一度してしまえば、それで済むか? 違います。してしまえば、またしろと言うのです。またしても、またしろ、またしろ…。一日に百回、千回しても、またしろと言うのです。心がそうですか、そうでないですか?(そうです)。こいつの心、何か間抜けのように、何かしようとしきりにそう言うか? それは、早く、早く良いことをすることによって、個人的なこれほどの願いが、これくらいに大きく、これくらい大きく、絶えず大きくなって、この世界をそっくり抱いて、自分のポケットに放り込むことができる線まで、因縁を結んでいくべき善の道が残っているためです。
ところで、そいつの善がじっとしているかというのです。叩き集めるのです。一日に千回、万回、世界三〇億の人類に皆与えても、もっと与えなければなりません。あげる所がなければ、どのようにするか? 海のためにしてやり、山のためにしてやり、天地のためにしてやるのです。心は、そのように与えようとするのです。なぜ? 長い歴史を通じて、心が願ったことをなせなかったためです。(一五五\二六)