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第三節 祝福家庭の子女たちが行くべき道

一 祝福家庭の父母と子女たちが行くべき道

ク 祝福の意義と祝福家庭の価値

 皆さん、祝福家庭とは何ですか? 祝福家庭の位置は、皆さんの家庭が蕩減復帰するために、先生を中心として血統的に間違ったすべてのことを清算して、サタンの讒訴圏から逃れた位置なのです。この位置は、長成期完成級です。蘇生、長成、完成という、成長の三段階の長成期完成級で堕落したので、まだ七年が残っているのです。最後の七年間を残したまま堕落したのです。ですから、先生はお母様を一九六〇年に選んだのですが、その時、先生はどのような位置に立っていたのかというと、長成期完成級なのです。この位置に立っていたので、サタンの試練を受けたのです。

 一九六〇年から七年を経て一九六八年、「神の日」が制定されたということは、何を意味するのかというと、原理主管圏内において、長成期完成級まで行けなかったことを、神様の直接主管圏内に立つことにより家庭を中心として、サタン世界の家庭に対して戦いを始めたことです。氏族と民族を中心として、国家的蕩減をなして、世界的蕩減をしてきたのです。

 祝福というものは、父母様が現れる以前にはできないのです。分かりますか? 祝福とは何かというと、天地を共に受け継ぐために、父母様の枝を切り取って、皆さんの父母たちに移してあげたものなのです。ですから、父母たちが救いを受けるだけのものではありません。皆さんの父母は、何をしなければならないのかというと、氏族をつくり、民族をつくり、父母様が国家時代に入る時には、氏族圏をささげなければならないのです。また、皆さんが大きくなって、父母様が世界圏内に入るようになった時には、皆さんの家庭は、国家基準において収拾してささげなければならない連帯責任を担っているのです。このことをよく知らなければなりません。一段階下の責任を成し遂げるべき使命を、共に担うという立場で祝福してあげたのです。

 祝福をしてあげるということはどういうことかというと、サタン世界の血統を、完全に天の世界の血統に切り替えることをいうのです。皆さんは水を飲んでも、そのパイプがどこに連結されているのか分からないのですが、天の国の水を飲んでいるのです。同様に、サタン世界では同じように水を飲んでも、サタンの水を飲んでいるのです。全く違うのです。見たところは同じであっても、内容が全く違っているのです。分かりますか? ですから、その内容が変わるように、先生の枝を分配してもらった、その家庭的基盤の上で出発するのが祝福なのです。(一九八四・六・二○)

 皆さんは、祝福の根本を確実に知らなければなりません。祝福された家庭は、祝福家庭が何なのかということをはっきり知っていなければなりません。分かりますか? 愛の因縁を中心として生まれて、愛の理想のために私たちは結婚して、愛の理想のために家庭を成さなければならないのです。

 人類歴史を考古学的な見地から見ると、およそ八十五万年から百五十五万年と見ます。そのような長い長い歴史過程であれば、誰もこれを解くことができず、解決する方法が分からないのです。人間は、山の頂上から数十万年を転がり落ちてきたようなものです。果てしなく、限りなく降りてきたのです。それをご覧になられた神様は、本来の愛を中心とした本心を持っておられるので、「かわいそうな者たちよ」とおっしゃりながら、死んだ子供を忘れられない心を抱いて、「悲しみは私が責任を負う」と言って、耐えてこられたのです。そのような神様の苦衷が、いかに大きなものであったのかということを知らなければなりません。

 そして、その期間に、どれほど多くの人々が犠牲になってきたことかしれないのです。岩を見て祈り、水を見て祈り、木を見て祈り、太陽を見て祈りながら、「神様がいるのならば助けてくれ」と喘いできた惨めな人間なのです。神様がいることが分からず、原理原則に立脚した宇宙の大道が分からず彷徨してきた人間は、どんなに犠牲になってきたことでしょうか? その犠牲の代価、その基盤の上に積もって、積もって、積もって、人間の死亡の山が積もりに積もって、そして腐っていくその中に、たった一つの金粒のように残って、四十億人類の墓の圏内で初めて、現れたものが、今日の統一教会であるということを、よく知らなければなりません。

 そのような、歴史上のすべての汚点をこやしとして、新しい世界の理想のために勃発することのできる原動力とならなければなりません。勃発するということは、爆発的に出発するということです。このような力を持って、発展することのできる内容を備えた統一教会が現れたということは、偉大な事実であるということを知らなければなりません。今日までの歴史的事件の中でも、この事件以上に大きいものはないということを、はっきりと知らなければなりません。(一九八四・六・二○)