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二 友達関係は友情が必要だ

友達どうしの間には友情があります。友達の間から友情を取ったら一つになりますか、なりませんか? ならないのです。(四一\三三一)

友達どうしの間でもそうです。ただ顔を知っているだけ、挨拶するだけで過ごした友達の家に行って、自由な感じがしますか? 自由ではないのです。友達どうしの間でも、互いに確かな心情的つながりがあり、自分は友達の生活を思い通りに侵犯でき、さらに友達はこちらの生活を自由に侵犯できてはじめて自由なのです。このような因縁を結ぶためには、必ず情的に近づかなければなりません。そうなれば、外的な問題はすべて解決するのです。従って、いちばん問題になるのは心情的問題です。(三三\一三三)

よく私たちは、友達どうしで「いちばん大切なものは何か」と尋ねることがあります。それはどういう意味でしょうか。それは、自分の心の中の心情に深く刻まれた物があるか、ということです。深いという言葉には、必ず心情的な内情が連結されているという事実を私たちは知らなければなりません。(九一\一〇)

人々は友達がほしいというとき、涙のある友達を願います。かといって、一日中泣いてめそめそしている、そんな友達がほしいのではありません。涙のある反面、笑いに満ちあふれた人を願うのです。人はいつでも、しかめ面をしていてはいけないのです。そんな中でも、あふれる喜びを見いだせなくてはならないのです。ですから、福を受ける人はどんな人ですか? 人が泣くとき、一緒に泣いてあげる人が福を受ける人です。そうなのです。福というのは、永遠に離れたくない所にやってくるものです。そう思いませんか?(三六\一〇九)