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第三節 成和の道

一 成和の意味

皆さんは成和という言葉の意味を知っていますか? 成和という名前をなぜ若者たちにつけてあげたのでしょうか? 皆さんの中で年とった人と一つになることが好きな人、手を挙げてみなさい。お年寄りには悪いですが、年寄りどうし一つになってもよいですか? また、おばさんどうし一つになったらどうなりますか? 愚痴ばかりこぼすようになるのです。違いますか? それでは全くだめなのです。それゆえ、血の沸き立つ若者、純潔の血が沸き上がり、神様の感情に同化できる血を持った若い青少年たちが必要なのです。だから若者たちに成和という名をつけてあげたのです。

成は創造理想の完成を意味します。すなわち宇宙全体の完成を意味するのです。本来、完成の基準を立てる時期は、人間始祖が堕落した年齢である十七、十八歳のときです。だから神様は成和二十代を中心にすべてのことが成されることを願うのです。未来の完成の位置をものにできるのは、青少年の時期にある人たちです。

皆さんは蘇生・長成・完成の段階を知っています。長成を成した後はそのままじっとしているのではありません。化学(ファハク)の化(ファ)と成和(ソンファ)の和(ファ)では何が違いますか? 化学の化(ファ)は自分の本質的な性格と形態までも変えてしまうものであり、成和の和は主体的な観がはっきりした絶対的な主体として、相対的与件を作るものです。どこに行っても形式にこだわりません。それでこそ成長するのであり、一段階上がることができるのです。

成和の意味は何かというと、成して和合するということです。一つの目的を成して和合するということです。和合することによって、二人ではなく一人になります。麹と同じです。一つの家庭に年とったおいじさん・おばあさん、あるいはお父さん・お母さんがいますが、いつも子供たちの笑いが絶えないようであってこそ、その家庭に笑いの花が咲くのと同じです。そのような意味で成和の若者たちの持つ責任が大きいことを、皆さんは知らなければなりません。(四七\八〇、二一\八三、二五\一〇七)