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四.統・班撃破をしなければならない理由

 今から統・班撃破をなぜしなければなりませんか。堕落は家庭から始まったのです。班ではありません。分かりますか。統・班です。班の中に家庭です。家庭撃破。母親、父親が神様を絶対に信じなければならず、神様が母親、父親を愛するように息子、娘を愛さなければなりません。息子・娘、母親・父親、妻と夫が愛し、神様を愛する三大愛を中心として連結された場で、近所の親戚と国を愛さなければならないのです。ここから統一圏の方向が設定されるのです。分かりますか。(一九八八・一・三一)

 統・班撃破運動というのは、歴史的にイエス様が氏族的復活をすることができなかったその基盤において、全世界の家庭と氏族基盤を解放することのできる蕩減の起源となるのです。

(一六三―二七四)

 今の標準は、統・班長撃破です。これはイエス様を中心として見れば、氏族的版図を中心として成し得なかったものが、今日、我々統一教会の教会員の家庭を中心として氏族的版図を完成することによって、世界的氏族圏が四方に解放され始めるのです。それが万国に統・班解放圏が広がる条件になると見るので、先生が今回ここで命令をして、確約させたことを知らなければなりません。(一六六―二五九)

 今、大韓民国が失敗する理由がどこにあるかというと、統・班組織を中心として国民教育をすることができなかったところにあります。すべて操縦(コントロール)して、郡まで行けなかったのです。道で行ったり来たりして、行政部で組織をつくって、全部、国庫だけ消耗してすべて飛ばしてしまったというのです。それではいけません。

 統・班長を中心としてすべてのものを投入して、ここから成功しなければなりません。ですから家庭を保護しなければなりません。国を救うためには、細胞を保護して細胞を繁殖しなければなりません。細胞自体が思想武装をして、我々が大きくなって、隣近所で一つにならなければならないといって互いに一つになるという、これが大きなことなのです。そのようにして結束しなければなりません。(一六五―五〇)

 我々は統・班撃破の基準をしっかり整えて「始め!」という時に、すべて北韓に行くことができなければなりません。宣伝隊から完全に統・班地域を組んでいかなければならないのです。分かりますか。その上の面・郡・道はもちろんであり、第一の問題は統・班組織です。統・班組織を確定しなければなりません。確実にしなければならないのです。

 こうして、ある統・班が北韓のある所に行かなければならないとすれば、必ず、そこで統・班を中心として、ジープでも準備しなければならず、全部がそれ自体の中で使える費用をすべて自力でつくって行かなければならないのです。(一六五―二〇四)

 今、我々がしなければならないことは何でしょうか。北韓の組織というものは、統・班撃破ができません。北韓がいくら地下工作をしても、統・班まで追い出して撃破運動を消化することはできません。点組織・線組織は行政で組織しますが、統・班撃破はできません。

 統・班撃破さえすれば、すべて関係をもちます。すべて崩れます。点組織も関係をもちます。線組織も関係をもちます。体制がすべて関係をもちます。これは、北韓でできないことを、我々がするということなのです。

 共産党が下りて来た時は、これをしっかりつくっておいて、頭を下げればいいのです。南韓の四千万が包みを背負ってみな入っていって、ヤコブがエサウを屈服させたのと同じようにするのです。二十一年間集めたすべての財産をもっていって、これはお兄さんのものですと言って、根こそぎ与えてしまえば北韓の金日成は完全に屈服するのです。(一九八八・一・九)

 今から国民連合を中心として、しなければならないことは何でしょうか。統・班撃破運動だけが残っています。この撃破運動のために、体制をつくるのです。中央の体制、道の体制、郡の体制、面の体制を確立させるのです。面を中心としてすべて動くのです。統・班を中心として見てみれば、国の体制は大きな円周です。道体制はその次の円周であり、郡体制はその中の円周であり、面体制はその次の円周です。班を中心として見れば、統はその次の円周なのです。

 復帰は個人復帰から家庭復帰、氏族復帰、民族復帰、国家復帰、世界復帰、このように進んでいきます。そのように、我々が体制的に見る時に、国家も国民連合のように、すべて国家組織があります。道組織があり、その次には郡組織があり、面・里(統)・班組織があるのです。これが現在韓国の国家組織体制です。それでは、班は何を代表するのでしょうか。もちろん、統を代表しますが、二重目的があります。直接の目的は班のためのものであり、全体目的は国のためのものです。統と班がすべて一つになることは国家を一つにすることです。我々の人体構造と同じ組織体制をもっています。

 ですから、最も重要なのは、我々がどこで根を下ろさなければならないかということです。この根が下りる所は道組織体ではありません。道の下に郡があり、郡の下に面と里がありますが、それらはすべて基盤がないので、ここはサタンが入ってきて仮住まいできる基盤が築かれたというのです。ですから、統・班から根を下ろさなければなりません。これが原理的に分からなければなりません。分かりましたか。

 これが、国民連合や勝共連合や統一教会が、統・班を撃破する目標を単一目標としなければならない原因になるのです。復帰の目標はただ一つです。人間が過去の時代、現在の時代、未来の時代を問わず、完成に向かう目標図の一つです。個人完成から始まるのです。それと同じく統一のため、統・班を中心として鉄の城のような基盤を築かなければなりません。(一九八八・一・二)

 我々が統・班撃破運動を繰り広げているのは、政治的目的ではなく、南北統一時代を迎えて思想と組織を固めようということです。共産党は組織で動く集団なので、それにふさわしい我々の立場を準備させようというのです。(一九八八・四・七)

 第一は、統・班撃破問題です。その次には面撃破問題です。里まで……。そうしておけば、完全に組織化されるのです。(一六五―一九)

 今が重要な最後の峠です。先生が一生涯祈祷したのは、面・洞を中心として統・班を占領することです。そうしてこそ、サタン世界を完全に占領できるのです。ある大きな機関でもなく、中央庁でもなく、ある都市でもなく、占領するのは洞を中心として統と班、面を中心として、統・班を占領しようというのです。そうすれば、そこにはすべて入るのです。ある立派な人や愚かな人、その国の最高の人物から最下の人、階級を超越してすべて入っているというのです。

 それゆえ、教区長だとか、支部長も、今は活動基準がどこにあるかと言えば、道ではありません。統・班長にあるのです。洞を中心として、統・班長が活動舞台だというのです。道の責任者が活動する舞台は一つの洞ではなく、一つの統ではありません。数個の洞、数個の統を活動舞台として、巡回訪問しながら立ち寄っていかなければなりません。これは勝共連合の支部長も同じです。すべて統・班に集中しなければなりません。(一六七―一〇)

 以前にも私が「南北統一運動国民連合」の支部長を集めて教育しました。支部長たち、全国の支部長たちに「どうするのか」と言いました。どうですか。「南北統一運動国民連合」全体が混ざって統一するのがいいですか、統・班を組織的にしっかりとつくって入っていって、その統・班の高等学校の学生や大学の学生を連れて統一するのがいいですか。今後は大学院卒業生たち、博士コースを歩んだ人々もすべて教育するのです。だから、夜昼なく教育すれば、金日成を餌食にしようと、おばさんもそうするでしょう。「書堂の犬も三年すれば風月を詠む(注:門前の小僧も習わぬ経をよむ)」というのですから、人はいくら頭が悪いといっても、すべて分かるようになっているのです。(笑い)

 さあ、ですから、統・班撃破をして、このような組織編成をしっかりしておいたなら、可能ですか、不可能ですか。(可能です)。容易ですか、難しいですか。(容易です)。年寄りもすることができ、若者もすることができますか、できませんか。(できます)。これ、紐だけかけて夜でも昼でもできるのです。ですから既に統一は成ったと考えて、自信をもって行うのです。ですから、組織編成をしっかりとしなさいと指示したのです。(一六五―三一九)

 国民連合が勝敗の決定権を握っているといえます。先回は先生が進み出ましたが、次回は国民連合の皆さんがやらなければなりません。何のことか分かりますか。(はい)。ですから、統・班組織を完遂させなければならないのです。

 先生が指示したことを幹部、道支部長、教区長は狂いがないように実践に移さなければなりません。(一九八八・一・二)

 このように幹部組織が編成される時、班は撃破できませんか。自分の先祖たちが現れ、「お前、走れ」と言いながら、夜も眠れないように駆り立てるのです。「走りなさい。私が先頭に立つ。なぜ、人に負けるのか。隣の町に負けるな」と、このようにして問題が起きます。そのようになれば、今後、「南北統一運動国民大会」を一度するのです。(一六六―二五)