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五.共産主義は神と人類の敵

 アメリカは今、人種問題、青少年の淪落問題、キリスト教の没落や共産主義問題など、いろんな深刻な問題を抱えていますが、何よりも無神論に立脚した共産主義の威脅は深刻であり、この時間にも世界の至る所に侵食して入ってきています。これは単にアメリカだけの問題ではなくて、神様において、そしてすべての宗教人とすべての自由世界の人にとって深刻で切迫した問題です。(八八―二一二)

 神様が一番嫌われるものが何かと言えば、私は三種類だということを知っていますが、第一は共産党です。人々は、宗教指導者である私がなぜ国際勝共連合をつくり反共活動をするのかと言って怪訝に思ったりもしますが、宗教指導者である私は、神様が存在なされるということと、神様がどのようなお方であるかということをはっきりと知っているので、神様のために勝共活動をしているのです。

 神様にとって、一番頭の痛いものが共産党です。人類を子女と考えられる神様が厳然と生きていらっしゃるのに、ちょうど自分の父母が厳然と生きていらっしゃるのに横でいないと否定する人たちと同じく、共産主義者たちは神様はいないと否定しています。ですから黙っていることはできないのです。もし黙っているならば、その人は孝子ではなく悪者です。このような意味から、勝共運動はお父さんの位置にいらっしゃる神様を守護するために不可避のものです。

 第二に神様が頭の痛い問題は宗教の腐敗です。三番目は倫理が破壊されていっているという点です。そして、キリスト教国家であるアメリカが腐敗していき、二千年の間、迫害と数多くの艱難の中でも発展してきたキリスト教が、ここ数十年の間に衰退の道を歩いてきた背後には、共産党の戦略と術策がしっかりとあるのです。

 神様はいないと否定したのも共産党であり、キリスト教を衰退の道へと追いやっているのも共産党です。また、青少年たちを淪落させたヒッピー族の背後を調査してみれば、共産党の計略が作用していたことを知ることができます。彼らは、十年前あるいは二十年前から工作してきたのです。このような退廃的な思想を起こすことによって家庭を破綻させ、民主世界を破綻させようとするのです。彼らは民主世界を破綻させることにおいては戦わなくても所期の目的を達成できると考え、このような方法を使っているのです。

 家庭を破綻させ、教会を破綻させ、思想界を破綻させればこの世界が自己のものになると考え、神様にこのような三種の困難を提示したのがサタン魔鬼なので、統一教会はこのサタン魔鬼をたたきつぶそうとしているのです。ですから皆さんが勝共運動をするためには、新しい家庭倫理、新しい世界倫理を立てておかなければなりません。

 それで、神による完全な理想世界を目標として定めた、国際勝共連合の創設者である私自身から、新しい家庭倫理、新しい宗教倫理、新しい世界観による倫理体系を整えて、先頭に立って日本共産党と闘争しているのです。アメリカにいる共産党員たちとぶつかり合い、激突してきているのです。(一九八一・四・二六)

 全世界で一番難しいことは何ですか。一番目は何ですか。思想の没落です。宗教の没落です。思想の没落はどこから起こるのでしょうか。宗教の没落から起こります。今日、文化的なすべての形成圏を分析してみる時、その文化の形成起源は宗教が提示してきたのです。神様がいるならば、今までキリスト教が世界的に没落することを一番悲惨に思われるでしょう。これに誰が責任をもちますか。統一教会が責任をもとうというのです。

 また、その次は何ですか。共産主義問題です。一つの唯物論を中心としたこの思想が全世界を支配しようとしています。「神はいない!」「宗教は悪である」と規定して、宗教を根本的に破綻させようとするこの共産主義は、神様の前において世界の前において一番難しい問題です。これに私が責任をもとうというのです。

 その次は何ですか。青少年問題です。青少年淪落問題、これが一番難しいのです。アメリカは今、一番難しいこの問題に打たれているのです。そのような意味から、「今日世界で一番難しい問題に我々統一教会が責任をもとう!」という看板を掲げたのです。

 ですから、私が共産党と戦うために先頭に立ったのです。今は、おそらく世界的な先頭に立ったと言っても、すべて公認できる段階に入ってきました。(八四―二一八)

 神様が一番頭を痛めるものが世界共産主義です。私は、「それを私の手で打って葬るのである」と言っています。それで、世界の共産党が私を一番恐れ、一番憎むのです。それが分かりますか。この共産主義理論を覆し、滅ぼさなければなりません。(八五―三二七)