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第三章 分断韓国と世界

第一節 第二次世界大戦とアメリカの責任

一.第二次世界大戦を中心とした各国の摂理的意味

 人間始祖の堕落によって、神様とアダムとエバが怨讐圏に立つようになりました。すべてのものが怨讐です。アダムとエバが怨讐になり、カインとアベルが怨讐になり、父母と子女が怨讐になりました。ばらばらに散らばって怨讐圏に種を蒔いたので、終末にそのように実を結びます。

 ですから、サタン世界のアダム国家、サタン世界のエバ国家、サタン世界の天使長国家が生まれるようになります。これに対して、天側のアダム国家、天側のエバ国家、天側の天使長国家、このように分かれて戦ったのが第二次世界大戦です。枢軸国と連合国に分かれて戦ったのです。

 戦争は、世界的なサタン側の枢軸国家が先に始めました。サタン的エバ国家である日本が、韓国を中心として東洋を占領しました。大東亜共栄圏は、神様の理想を先取して、その理想を実現しようとして現れたものです。

 天照大神の女神、八百万の神、多神教国家が日本です。これに対して、英国は天の側のエバ国家です。天を中心として再臨主が来られる国がアダム国家ならば、英国はエバ国家です。そして、アメリカはエバの子女だということができます。アメリカは英国から独立したからです。彼らはいつも、ぴたっとついて回ります。ですから先生は、フォークランドを巡ってアルゼンチンと英国が戦うとき、アメリカと英国がいつまでもくっついていれば、世界は滅びると言いました。分かれなければならないのです。ですから、天の基準を中心として、将来、アダム国家として立たなければならなかったのです。

 アベルは堕落する前のアダムの立場です。それがアベルの目的です。アダムの前に復帰された国家が英国ならば、復帰された天使長がフランスです。

 これに対して、サタン世界のアダム国家がドイツであり、エバ国家が日本であり、天使長国家がイタリアでした。これら三国ずつが組んで、神様とサタンを中心としてそれぞれ四位基台を造成して、世界的に分裂し、衝突したのが第二次世界大戦です。その戦いは、天下を争う戦いでした。

 その結果、神側が勝利したので、サタン世界のすべてのものを神側に取り戻さなければならないのです。これに対してサタン側は、世界的な最高の舞台として国際共産主義の体制を構築してきました。(一九八三・四・三)

 第二次世界大戦で、連合国だったアメリカと英国とフランスの中で、アメリカはアダム国家であり、英国はエバ国家であり、フランスは天使長国家です。このような連合国家に対抗して、枢軸国家であるドイツと日本とイタリアが戦いました。その枢軸国家の中でも、ドイツはアダム国家であり、日本はエバ国家であり、イタリアは天使長国家です。なぜ英国と日本がエバ国家に該当するのかといえば、島国だからです。島国はいつも大陸を主体として、大陸を思慕する相対的立場にあるのです。

 英国がアメリカを生みました。アメリカは英国が生んだ息子と同じです。それは何かといえば、未来において、来られる主も女性を通して来られるということを指します。結局、アダムとエバと天使長が失敗して堕落し、そのように蒔いたので、世界的に刈り取って、清算しなければならないのですが、その蕩減法によって清算しなければなりません。その蕩減法によって引き起こされた大戦争が第二次世界大戦でした。(一六一―六七)