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1)過去の先人たちの霊界の位置
歴史的な悲しみの中で、摂理される神様の心情を体恤しながら生きていく人は、ある所にとどまっても、神様を涙なしには眺めることができないでしょう。そのような立場で神様のみ旨を知り、その方の息子娘になるために、戦うようになるとき、彼と意を共にする同志がいるなら、神様はその場に訪ねてこられて、涙を流されるでしょう。
では、神様の悲しみはどこにあるか? 我々の一身にあると同時に、この国、この世界、この万物の中にあるのです。我々はこれを清算して、神様の喜びを復帰してさしあげる運動を展開しなければなりません。そのような我々において、生命の中心が何かというと、神様の悲しみを体恤する自分になるのです。
そうした後に、人間たちが知らない霊界の霊人たちを動員して、証させることができる基準が自分からあるかが問題です。霊界もそのようなことを要求しています。霊界は神様の心情を知っているために、地上にそのような人がいて訴えれば、霊人たちを動員して、天国理念の実現のための地上の仕事に協助するようになるのです。
霊界の霊人たちがこの地に来れない原因が何か? それは、この地に嘆息の囲いができているためです。(四\六〇)
皆さんが今立っているその立場は、昔アダムが堕落したその立場ではありません。その峠を越えた立場です。言い換えれば、神様とアダムと直接的に対話することができる時であり、直接的に神様の目的のために、直行するその期間ではないか。
このような観点で見るとき、三次七年路程になる前の歴史と、三次七年路程になった後の歴史は、まったく違うのです。三次七年路程を中心として、悪の勢力は下らなければならず、善の勢力は上がっていくのです。それゆえ、三次七年路程という期間は、霊界と肉界が交差する時期にもなるということを皆さんは知るべきです。
霊界を中心として見ると、悪の霊がいるのと同時に、中間の霊がいて、善の霊がいます。三段階、蘇生、長成、完成、このような段階にとどまるのと同様に、三次七年路程がつながることによって、どんなことが起こるかというと、善の霊たちが地上に連絡することができる道が生じるのです。そうするしかないのです。蘇生・長成圏がサタンの主管圏内にとどまっているために、悪の勢力の版図圏内にいるために、悪の霊たちが主導的な役割をして、悪の人たちが世界を全部料理してきました。今からは、霊たちが交差し始めるのです。
交差するときは、霊界が下りてきますが、悪の霊から下りてきます。交差するときは、中間霊界を越え、善の霊界に越えていくときではないか。これが越えていく場合には、善の霊たちと善の人たちは上がり、悪の霊と悪の人たちは下りていくのです。今までは、善悪が互いに上がったり下りたりこのように交差しながら、ごちゃ混ぜになりながら来ましたが、今からは、善と悪が完全に分かれることができる新しい次元の時代に入ると見るのです。(七五\一九三)
霊界に行ってみれば、昔、あるいは新約上に現れた立派な人が、尊敬されて殉教をした人が、高い所に行くと思ったのに、いちばん悲惨な立場に行っているのです。死ぬときに自分がこのように死んでこそ天国に行くと考えて死んだ人は、天国に行けません。そのように死んだ人は、狂気の症気にかかって、天国のために自殺したのと同様の心の姿勢になっているのです。しかし、それとは異なって、殉教はしなかったとしても、苦労をしながら信じていった人が「あ! 私一人犠牲になって国を天国にして、数多くの人を天国に行かせた」と言った人は、天国に行っていたというのです。
我々は、信仰の本質を改めなければなりません。キリスト教がそのような思想を持ったために、多くの風波が生じました。この風波を打破してしまうというのが、統一教会の思想です。叩きつぶさなくても、滅びるようになっているのです。ところで、なぜ早く叩きつぶさなければならないか? 滅びるようになれば、神様の前に全部忘れられるために、これを叩きつぶして救ってやらなければならないというのです。(六四\一一〇)
皆さんの先祖の中には、地獄に行った人たちがたくさんいます。これを全部解放させなければなりません。この道が父母が行くべき道であるために、皆さんもこのような父母についていくべき道に置かれているのです。それゆえ、皆さんは、この道を最後まで行かなければいけない運命にあるということを知るべきです。
それで、霊界が我々に協助するのです。個人的に協助し、家庭的に協助し、氏族的に協助し、民族的に協助し、いっぺんに協助して統一運勢を経ていくのを、皆さんが知らなければなりません。世界さえ統一するようになれば、霊界は自動的に合わさることができるようになるのです。霊界にいる霊たちが、地上に下りてきますが、善霊よりも悪霊たちが先に下りてきます。それゆえ、地上人には、ノイローゼ現象が起きるのです。このような事実を知らないからそうなのであって、今悪霊たちが、全部下りてきて、人間世界を侵犯しているのです。
そして、民主世界と共産世界を中心とした、思想の混乱時代が来るとともに、霊界の悪霊たちが下りてきて、霊肉が混乱時期に陥るようになります。ですが、善の霊たちが下りてくるようになれば、悪霊たちの周囲に力が及んでいくのです。地上に下りてきて、悪霊たちをかき分けて、悪霊たちが占領した地を占領するようになるのです。善霊たちが、この地球星を占領するようになるときは、悪霊たちは、これ以上行く所がないから、屈服し始めるのです。分かりますか?(はい)。
霊的サタンが地上に来て、屈服するようになれば、悪霊までも復帰するのです。それで、終わりの日には、サタンまで復帰しなければならないのです。(五四\二二八)