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二 真なる結婚観と理想相対

ク 男性と女性が生まれて結婚する目的

 女性はなぜ生まれたのでしょうか? 女性のために生まれたのでしょうか? 先生は何と教えているのですか? 女性が生まれたのは、何のためですか? (男性のためです)。では、男性は何のために生まれたのですか? (女性のためです)。そのとおりです。今日まで、人間はどうして生まれたのか分からなかったのです。簡単なことが分からなかったのです。神様がなぜアダムとエバをつくられたのかというと、男性の愛、女性の愛が恋しくてつくられたのです。ですから、神様の愛は、人間を通りこして探すことはできないのです。猿に対して、愛を求めることができるでしょうか? 人間しかいないのです。

 愛は、一人では成し遂げられません。相対関係で成し遂げられるものなのです。そのために神様が天地創造をされたことも、相対圏をつくって、相対的環境を私たち人間に提示するためなのです。それゆえ、すべての自然は愛の展示場なのです。主人になるためのアダムとエバを中心として、東西南北を眺めた時に、すべての存在が皆教材となるのです。何の教材かというと、愛の教材なのです。

 植物も皆、相対的与件であり、動物も、昆虫も、すべてが相対的に、アダムとエバに理想的な愛の道を教えるための博物館なのです。愛のための、愛を教える自然博物館になっているのです。誰のためかというと、アダムとエバのためです。それゆえ、自然を愛することのできない人は、人を愛することができません。人を愛することのできない人は、家庭を持つことができません。

 神様の前に、なぜアダムをつくったのかと尋ねてみると、もちろん、神様のためでもあるのですが、神様の愛する娘のためにつくったというのです。そうですね? ですから、男性は何のために生まれたのかというと、女性のために生まれたということになるのです。分かりますか? もっと追求すれば、神様が見て、愛するエバのためにアダムをつくったというのです。それはどういうことかというと、アダムはエバのために生まれたというのです。そういうことです。

 同じ道理によって、AがBであるならば、BがAであることと同様に、神様はなぜエバをつくったのかというと、アダムを愛することのできる女性が必要だからです。そして、なぜ女性をつくったのかというと、アダムのゆえにつくられたのです。ですから、二人互いに入れ替わって生まれたのです。それで、アダムの愛というものはエバが持っており、エバの愛というものはアダムが持っているのです。皆さんの至聖所は、自分のものではないということです。簡単なことです。

 先生が今まで祈祷して調べて、その問題が分かってみると、簡単な内容なのです。女性はなぜお嫁に行こうとするのかというと、自分の主人を探し出すためなのです。その主人が誰かというと、男性なのです。また、男性はどうして妻をもらおうとするのかというと、自分の主人を探し出すためなのです。互いに入れ替わらなければ、主人を探し出すことができないので、愛というものを中心として、必ず男性と女性は一つにならなければならないということです。(一九八六・四・八)