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六 豊富な訓練と経験を積まれる

そう、先生がしてみなかったことがないというのです。あの山の中に入って行って炭を焼くことまで全部学んだのです。チゲ(背負子)の脚を結ぶことも全部学びました。穴を掘ることができないでしょうか、どこか労働場に行って責任をもつことができないでしょうか、汚い言葉を使えないでしょうか、「このやろう!」と言って三日もしないうちに友達になるのです。「こいつ、何だ?」と言って、全部こき使うのであって、私がこき使われるのではないのです。飯場のようなところに行けば、頭領がいるでしょう? 頭領も、さっと一発でやっつけてしまえば…。当惑するというのです。「こいつ、大口をたたくな。言うことを聞け! 悪い奴め。おまえたちは皆学生の金を搾取してだめだ。」そう言うのです。

そうしておいた後には、おだて上げることができなければならないというのです。そんなことができなければなりません。その人たちを指導しようとすれば一方通行だけしていてはだめなのです。分かりますか?(はい)。さっさと処理するときは処理し、後退するときは後退し…。そんなことを全部自由自在に、臨機応変にできる人になるためには、経験をたくさん積まなければなりません。分かりますか?(はい)。(一四三\二九七)

私は裁縫もうまいのです。編物もうまく、私はできないことがありません。私の姉が嫁ぐとき、私が全部編物も教えてあげて、皆…。本を見れば分かります、本を見れば? (一八六\三一〇)

手先が器用なのです。一度だけ見ればその通りにするのです。これ、何か、戸を組み立てろと言われてもするというのです。私は大工もしてみたのです。釜山へ行って、米国部隊で大工仕事もして食べたのです。大工仕事をするのを昔私が見たので、見よう見まねでしたのです。分かるのです。初日に行って全部するのです。

建築現場に行けば、家を建てるのがどのようだ、ということがすぐに全部分かるのです。学んでするか? 道理を判断して、原則を明らかにしてするようになれば皆、全部通じるようになっているのです。(六八\六七)