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三 責任分担の発見とその重要性

1 責任分担の発見

責任分担というものを今まで知らなかったために歴史が…。なぜ善なる人々が皆犠牲になり、悪なる人々が栄えるのですか? 歴史を見ると、独裁者たちがなぜ世の中を支配したのでしょうか? 善軍が現れて世界を一つにすることは実現できず、歴史を調べると、どれも独裁者の世界統一の夢だけが記録されています。それはサタン世界だったため、責任分担圏を侵犯されたため、それ以下のあらゆる被造物、それ以下の人間自身、地上世界の万民、地上に現れて霊界に行った先祖たちまで見ても、責任分担完成圏を越えた者は一人もいません。

それが原理です、原理。それは先生が適当に取ってつけたものではありません。この責任分担という言葉を知らずしては歴史が解けません。そうですね? 全体歴史が解明できません。歴史の曲折を解決できません。なぜ戦争歴史なのですか?本来、責任分担という善の条件が悪なる世界の条件を克服すべき立場にあるので、堕落してサタン世界になって転落したのを覆す闘いをしなければなりません。そのため、善悪の闘争史になるのです。(一三七・二六六)

統一教会での責任分担という言葉はだれが作ったのですか? だれが発見しましたか?(お父様です)。私は発見したまでであって、つくったわけではありません。(笑い)神様がつくったのです、神様が。それでは、私が発見する前からその言葉はありましたか、ありませんでしたか?(ありました)。いつから?(天地創造のときからです)。天地創造のときです。この法は永遠の法です。それを知らなければなりません。

神様の愛は絶対的であると同時に、その愛が絶対的な責任分担の上に立たなければ、その愛を実現できません。絶対的です。皆さんが朝ご飯を食べて生きることを考えるよりももっと根本なのです。

責任分担という言葉は先生が発見しましたね? 発見したのですが、皆さんのようにじっと座ったまま責任分担という言葉を発見したのですか? 闘争して発見したのです。これを発見されたらサタン世界は完全に崩れるので、サタンはひたすら隠し、覆いかぶせ、もう山を積み上げて完全に隠しておいたのです。(一五〇・四一)

今日、統一教会で人間の責任分担というものを解明した事実は、宇宙的な発見であることを知らなければなりません。原爆の発明やアインシュタインの相対性原理の発見などとは比較にもならないのです。それを知らなければ人類のすべての問題が解決できません。

皆さんが人間の責任分担というこの真理を知ったという事実は、偉大なものを所有していることになります。しかし今、ムーニーたちは人間の責任分担をいちばん嫌っています。いちばん好きでなければならないのがムーニーであるにもかかわらず、ムーニーたちが人間の責任分担を嫌っているのです。どうですか? 好きですか、嫌いですか?(好きです)。「君たち、人間の責任分担を果たしなさい」と言いましたが、果たしましたか?(果たしていません)。(一二四・三〇三)

この宇宙のすべての矛盾した事実と歴史のすべての悲運の曲折、どれも皆、歴史上の責任分担というものを知らなかったために生じたのです。責任分担を皆さんは勝手に考えています。「責任分担は原理で教えてくれるもので、私たちとは関係ない。世の中は思い通りに生きていける」このように考えているのです。

そのように見るとき、レバレンド・ムーンが責任分担という言葉を発見したというのは偉大な発見であることを知らなければなりません。皆さんは責任分担をどれだけ重要に思っていますか? この責任分担には宇宙がかかっています。神様も解放されず、宇宙も解放されず、地獄もこのために解放されず、社会の矛盾したあらゆる不義の歴史が責任分担という壁に引っかかってあえいでいるのです。(一二四・九四)

2 責任分担の重要性

この責任分担という言葉は、人間の世の中ではあまり使わない言葉です。しかし特別に統一教会では、どんな言葉よりも重要視する単語です。統一教会の中では、この責任分担と蕩減という言葉、責任分担と蕩減復帰、この二つを知らなければ歴史的なすべての内容を理解することもできず、誤った歴史、あるいは未知の事実を解決することができません。そのような重要な言葉です。

統一教会でいう責任分担という言葉は重要な言葉です。この責任分担が果たされることにより、アダム・エバはようやく人間として完成します。完成した人間になるのです。また、創造主がいるなら、その創造主が人間を完成すると同時に人間を創造した目的が成されるのです。それは、創造主としての権威を立たせられる結果をもたらすようになります。人間が責任分担と完遂したという立場は、神様のすべての創造理想を完成する結果になったということです。(一六九・四五)

責任分担! これをよく知らなければなりません。子供たちに強調しなければなりません。救いの歴史は復帰の歴史であり、復帰の歴史は再創造の歴史です。再創造は何によって? 原理的にするのです。責任分担を果たさなければなりません。責任分担! 責任分担は私たちの絶対的な信仰なのです。絶対従順です。それ以外にありません。自己主張はありえません。分かりましたか? エバは自己主張をして堕落したのです。統一教会に入って不平を言うなというのです。(一四三・一一三)

3 責任分担を遂行する姿勢

今日、堕落した人間はどうなっているでしょうか? 堕落した人間は、人間の責任分担だけするのではありません。創造全体の九十七パーセントをすべて踏みにじってしまったのです。そのために再創造をしなければならないのですが、再創造とはどのようなものでしょうか? 責任分担の限界線に立つことのできる、そんな立場ではありません。創造過程のすべてが壊れてしまったということです。ですから、極めて困難なことなのです。ですから人間は、九十七パーセントに当たる責任を果たしてもらわなければ、責任分担を完成する道が永遠にないのです。再創造しなければなりません。そのため、復帰摂理というのは再創造歴史になりますが、再創造がなぜ必要になるのでしょうか? 人間の責任分担があるからです。人間の責任分担を果たし、本来の位置まで進むためにも必ず再創造の過程を経なくてはなりません。再創造過程を経るには、必ず蕩減しなければなりません。蕩減条件を立てなければなりません。受難の道を行かなければだめなのです。

神様はこれまで人間の責任分担以上のところで人間世界に対しています。しかし、それ以下に落ちた人間は、何としてでも橋を架けて上って行かなければなりません。その圏内に全人類が引っかかっているのです。全世界も歴史もそうですし、過去に霊界に行った人、現在の人類、これから生まれる子孫全体がこの運命圏を抜け出せずにいます。これが怨恨の堕落圏です。

ですから、再創造していくにはどうしなければなりませんか? 必ず闘争過程を経なければなりません。だれと? サタンとです。再創造過程に必要な圏はだれが支配していますか? サタンが支配しているのです。九十七パーセント圏をサタンが支配し、九十七パーセント圏以上から神様が支配する。こう見なければならないのです。(一一五・六七)

責任分担にも個人的責任分担があり、家庭的責任分担圏、氏族的責任分担圏、民族責任分担圏、国家的責任分担圏、世界的責任分担圏、宇宙的責任分担圏、天宙的責任分担圏があります。なぜですか? 堕落した世界だからです。堕落した世界なので、門がありません。その門は責任分担を中心とした愛の圏でなければだめなのです。個人も反対し、家庭、氏族もこれに反対するのです。そして民族も…。(一六二・九二)

もう責任分担というものが分かりましたか?(はい)。皆さんは責任分担を一日に何回考えたことがありますか? ご飯を食べるときにも責任分担、箸を持つときにも責任分担、スプーンや皿を洗うときも責任分担、トイレに行って用を足しながらも責任分担、歩きながらも責任分担を意識しなくてはなりません。アダム・エバは責任分担とういうものを考えなかったために滅びました。皆さんも、責任を果たせなければ滅んでしまいます。分かりましたか? 私たちは、アダム・エバのように責任分担を果たせずに堕落した人になってはいけません。復帰して勝利した人になるためには、二十四時間責任分担を重視しなければならないのです。

これから統一教会の食口たちは、あいさつをする際、この言葉を使わなければなりません。human(人間)のHとresponsibility(責任)のRを合わせて「HR」と言わなければなりません。HRで「ハ!」と言います、「ハ!」。そのようにして歴史、文化は創造されるのです。全歴史の源泉です。今日この場から「ハ!」とあいさつして「おい、ハっていうのは何だ?」と聞かれたら、「君たちは知らないだろう。ちょっと話を聞いてごらん」と教えてあげるのです。朝にも「ハ!」、晩にも「ハ!」と言いましょう。それがいちばん便利です。(笑い)ハ! いいですか?(はい)。それは先生も好きですし、神様も宇宙も好きなのです。もう、分かりましたね? ですから、統一教会の皆さんは統一教会の責任分担を忘れないようにしてください。これが大切なのです。(一二四・一〇三)