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五 創造の過程

皆さん、聖書を見ると、天地創造をしたことが簡単に述べられています。み言で天地万物を創造した、とあります。「おい、何々!」と呼んだら「はい」と言って出てきたというのです。「星よあれ」と言ったら星が出てきて、「地球よあれ」と言ったら地球が出てきたとなっているのです。しかし、ここには無限の秩序と法則に従って、前進的な原則を継承し、小さなものから大きなものへと発展させてきたのだということを私たちは知らなければならないのです。そうしてこのすべての万物をつくっておいて、万物の精髄として集約したものが、いわゆる聖書のアダムとエバ、人類の祖先です。(六五\二一)

創造するとき、何で創造しましたか? 最初は神様のみ旨がありました。神様の考えがありました。神様の考えとともに計画がありました。人間を創造して、これこれこのような人間世界をつくる、という神様本来の意志と計画があったことが分かります。(七六\九二)

一つ知らなければならないことは、神様が世界をつくるとき、環境を先につくったということです。環境創造を先にしたのです。それを知らなければなりません。そこは必ず主体と対象を中心として作用する世界です。結果としてそうなったのです。主体と対象が合わさって作用する形状世界として自然界は展開されています。そうなるのです。(一三一\二一七)

天地創造の原理を探ってみると、核心を先に創っておいて相対を創ったのではありません。核心を創る前に相対的な与件を創っておいたのです。人を創るために、土を先に創っておいて…。外的なものを基盤として、内的なものを立てていくのです。それが天地創造の原理なのです。現在よりも大きいもの、無価値なところからより価値あるものを築いていくのです。こうなるのです。天地創造の原理はそうなっています。今日、人間創造について見ても、人間を創るときには、先に体を創っておいてから霊人体を創ったのです。(一五二\三一九)