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個人が安息しようとするなら、家庭的安息圏を作るべきでしょう? すなわち、家庭的囲いを作るべきでしょう? そうでしょう?(はい)。家庭が安息するには、氏族的囲いを張るべきでしょう。そうしなければ、囲いがないために、いつも侵犯されるのです。その次に、氏族が安息するには、民族の囲いができるべきでしょう。その次に、民族が、統一民族が安息するには、国家が囲いになるべきです。そして、国家が安息するには、世界が囲いになるべきです。それゆえ、世界の囲いを張っておいて、初めて国家の囲いの中で安息することができる時が来るのです。このようになるのです。この世界が安息するには、霊界と肉界を統一させて、囲いを張らなければなりません。そうした後にこそ、初めて神様の愛が地上の全世界のどこにも及ぶことができる、地上の天国が完成するのです。そのようになれば、天上天国は、自動的に完成するのです。このようになるのです。分かりますか?(はい)。(六八\二〇)
さあ、我々が暮らしたい所は天国、天国で暮らしたいというのが合っているのです。天国に境界線がありますか?(ありません)。天国に言葉が二つですか?(いいえ)。人種の差がありますか?(ありません)。では、天国は何か? 人は全部神様の懐から生まれたために、人類は全部が兄弟です、兄弟。神様を中心として見れば、神様の息子娘だから、全部兄弟で、地上天国を中心として見れば民です、民。地上天国の万民、国民というものです。民というものです。
国を形成するには、三大要因があるのです。国になるには、第一は、主権がなければならないのです。その次には、民がいなければならないというのです。その次には、国土がなければならないのです。この世界が、神様が統治する世界になりましたか?(なりませんでした)。神様が統治する…。そして、この地球星全体が、我々の国になりましたか? 神様の国になりましたか? 世界の民が、全部一つの国の民になりましたか? ならなかったのです。皆さんが天国について言いますが、天国はこれらが一つになった後に成立するのです。これがなされなかったために、まだカイン・アベルが残っているために、戦いを続けるのです。我々は安息することができないのです。暮らすことができないというのです。
では、我々は、どこで暮らしたいかという問題について見るときに、復帰過程で暮らしたくなく、天国で暮らしたいのです。天国がどこか? まさにここです。(板書されたものを指して語られる)ここをなしておかなかければならないというのが、我々が暮らす所を準備しようということです。我々の暮らす所は、そこを作っておいてこそ生じるのです。我々の暮らす所を作ろうとするから、我々はこのようなことをして、戦わなければいけないのです。これを作れなければ、我々の後孫はいつも追われる民族になるでしょう。我々はあらゆる精誠を尽くして、後代、後孫の前にそのような荷を残す先祖になるべきではありません。そうしたくないのです。(六六\二八一)
イエス様は楽園に行っているでしょう?(はい)。天国に行けなかったのです。天国は、罪を犯さなかった、神様の愛を直接受けることができる、イエス様を信じず、救いが必要ない息子娘の資格を得ることができる過程を経なければなりません。そのように生きた人が本来天国に行ってこそ、神様の理想的な天国がなされます。
それをイエス様が、血族を通じてなすことができませんでした。それゆえ、イエス様が再び来て、これを解怨成就しなければなりません。そうせずには、天国に入れません。天国を開く基盤が、天国を開く条件がどこにあるか? 地にあります。それゆえ、天国の鍵を地に残して行きました。
それが今日統一教会を中心として、皆さんの家庭を中心として、イエス様と一二使徒が家庭をなせなかったために、家庭を復帰する基準を中心として、七〇門徒、一二〇門徒の家庭を復帰しなければならないのです。そうすることによって、天国が開くのです。(一六〇\八九)
六千年前に、神様がアダム・エバを創造しておいて、相続した後に宴をしてやろうと、待ったのです。しかし、四千年ぶりにイエス様とイエス様の新婦が合わさることによって、六千年前に偽りの父母が出発することによって失った、真の父母の基準を再び探すのです。それが合っていますか? それでこそ解けるるのではないですか?
では、真なる父母が産んだ息子娘たちは、偽りの息子娘ですか、真なる息子娘ですか?(真なる息子娘です)。そこから真なる家庭が出てくるのです。真なる家庭が出てきて、真なる氏族が出てきて、真なる民族が出てきて、真なる国が出てきて、真なる国が出てくることによって、真なる世界になっていき、この世界は、神様を中心として、個人で天国生活をして、家庭で天国生活をして、氏族で天国生活をして、民族で天国生活をして、世界で天国生活をしなければなりません。それでこそ、この地が地上天国になるのです。
そのように生きて、この地上で体を脱いで、永遠の天国に入れば、そこが霊界の天国というのです。これが神様の摂理の概観です。
今日、この地上にサタンの血統を受けて生まれた者たちは、全部何か? 血統が違います。それゆえ、ローマ書八章を見れば、「養子の名前でアバ、父よと呼ぶ」と言いました。橋をかけて神様を呼ぶのであって、直接呼べないようになっているというのです。血統が違います。
しかし、イエス様だけは、神様の直系の血統の因縁を持って来ました。それで、一人子(独生子)だと言ったのです。皆さんは、全部一人子ではなく何ですか? 亡生子。亡びるように生まれた息子娘だというのです。(一六〇\四四)
今、再臨の一日が来れば、天国でない楽園と地獄のあのどん底に、新しい理想圏を作っていかなければならないのです。地獄のどん底につながったそこで、カイン・アベルを探して、新しい神様の家庭圏を形成するのです。新しい神様の氏族圏、新しい神様の民族圏、新しい神様の国家圏、新しい神様の世界圏をなして、地上にいる人たちを、全部蕩減復帰しなければなりません。カイン・アベルを中心として、蕩減復帰をして、すべてを吸収、消化して、統一した世界を経て、初めて空いている霊界を地上世界で編成して、ひっくり返して合わせなければ、神様が天国を中心とした希望のみ旨を、解怨成就しうる道がありません。
それで、イエス様も「あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう」と言いました。地上に天国をなさずに、天上世界に天国が生じるでしょうか?(いいえ)。地上に天国の主権を立てなくては、霊界で善の主権を回復することができないという、とてつもない事情が内在しているのです。(一四三\三〇)
皆さんは、天国に行くという考えをしてはいけません。地上に天国を建設するという考えをすべきです。そして、天国を建設する前に、皆さん自身がまず天国人にならなければなりません。そのような天国人になるには、父の心が自分の心であり、自分の心が父の心であると自信を持って言うことができる程度に、父と心情一体をなさなければなりません。それで、地上で父の心に代わり、主と先祖たちの心に代わなければなりません。それでこそ、歴史的なすべての問題を解決することができるのです。(三\二九五)