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一 氏族的メシヤとは何か
1 氏族的メシヤの位置
氏族的メシヤとは何でしょうか? 真の愛の主人なのです。真の愛の主人、これは、イエス様が願い、アダム・エバが願い、神様も願っていました。ですから、すべてが真の愛の主人になって前進しなければなりません。そうなれば、みな終わるのです。氏族的メシヤになれという言葉は、氏族的祖先になれということです。
(一九八九・一・三、漢南洞公館)
事実、氏族的メシヤというものは、一番素晴らしいものです。「やあっ! 世界で一番だ。億万金を与えても買うことができないものなのだなあ。やあっ! これ、分かってみると一番だ。これ以上ない」と言うのです。皆さんは、いくらのものだと思いましたか? 後退するならば、皆さんはいくらのものだと思ったのですか? アメリカ大統領が問題でなく、イギリスの女王が問題でないほどの価値をもったという事実を知らなければならないのです。イエス様が問題でない価値であることを知らなければならないのです。
それで、氏族的メシヤは、一代において氏族を中心として歴史的な故郷を案内する先鋒者だということを知らなければならないのです。モーセのように出エジプトの先鋒者であることを知らなければならないのです。盲目的ではないのです。モーセは何も分からずにしましたが、私は具体的にみな知っているのです。理論的にみな知っているのです。故郷を訪ねていかなければなりません。しかし、カインを探し求めずしては故郷に入れないということは原理的な事実です。サタン世界にお兄さんの氏族が残っているので、彼らが私(自分)の氏族の位置に来るように、お兄さんを救ってあげなければなりません。そうでなければ、サタンになるので仕方がないのです。彼を救ってあげてこそ彼が囲いになり、自分の故郷に入っていって自分の一族を救うことができるのです。そうでなければ皆さんの父母を伝道しておいても、サタンがまたくわえていくのです。引っ張っていくのです。そういう危険性があるので、神様はこのような摂理をせざるを得ないというのです。自分の父母、自分の一族、故郷をみな伝道しても、また引っ張っていくというのです。(一九七九・一・一四、ベルベディア修練所)
それで、氏族的メシヤとは何でしょうか? 一言で言うならば、父母を王権の座へ上げて立てるための役事をするのであり、その次にはまた、愛を中心として父母が始めて、私が生まれた本来の故郷である天の国の故郷へ帰ることができるのです。
そうでなければ、故郷がないというのです。これをしてあげなければ生まれた故郷はありません。故郷がない所には、父母はいることができません。故郷が設定されることによって、韓国で住んでいたすべての人たちの故郷が今後、天の国の故郷の位置に入り収まるのです。そうすることによって土地も、人々が生まれたそのすべての所が、天の国に属して、堕落しなかった位置で生まれた父母の位置を、代わりに受け継ぐようになるのです。
問題は何でしょうか? 氏族的メシヤは、一番目に父母をメシヤの位置に、同位圏に上げておくのです。その次には、故郷がないので故郷を探し求めなければなりません。そうすることによって世界的故郷、天宙的故郷は、御父母様を通じて既に築かれた基台があるので、これがそのまま連結されて天地が地上天国、天上天国へ連結されていくのです。
氏族的なメシヤとは何ですか? 一番目は、父母を堕落しなかったアダム・エバにつくるのです。その次には、故郷、故郷を探し求めて立てることによってどんなことが起こるのかといえば、王権回復が起こるというのです。そのようになるならば、みな終わるではありませんか? それをさっと入れるのです。一番目は、父母同位圏に立ち、その次には、故郷復帰するのです。王権復帰するのです。
ですから、生まれたすべての人たち、ソ連であれアメリカであれ、生まれた人たちが天の国の故郷をもつようになるということです。天の国の故郷をもとうとするので、天の国の父母をもたなければなりません。天の国の父母をつくるのが氏族的メシヤの使命だというのです。
そうすることによって地にもサタンが住むことができないのです。今までこの地にはサタンが全部、分割区域を引き受けていたのです。それが分からなかったのですね。このようにすることによって統一された家庭が生まれた地域になるので、サタンは本来から、いることができないという結論になるのです。(一九八九・一〇・一七、漢南洞公館)
2 氏族的メシヤの権限
皆さん、今の時はどのような時ですか? 今後、氏族的メシヤ権を行使しなければ、氏族的メシヤ・シップ(メシヤ資格)は相続されません。世界的メシヤ・シップは相続されません。
今やこのメシヤ・シップ一つだけ相続されれば、縦的な父母、横的な父母がしたすべてのことを皆さんの時代で相続されるのです。そうでなくしては受けられません。もう一度言うならば、皆さんは、イエス様が生きて、死なずに結婚してイスラエル一族を救う、その位置にさえ行けばよいというのです。
それで、イエス様の蕩減をしなければなりません。イエス様の過ちを蕩減しなければなりません。イエス様は氏族的メシヤになれずに死にました。そうなるようになるならば、世界的なメシヤは、先生が責任を果たしので相続を受けることができます。なぜそうなのでしょうか? 先生は、再臨思想をもち、イエス様を身代わりした再臨思想をもったので、イエス様的イスラエル圏を身代わりした再臨思想を皆さんに引き継ぐことができるのです。
それはどういうことかといえば、皆さんが、イエス様のできなかったことと、先生が今まで四十年間戦って勝利したことを、身代わりした位置に立つというのです。宇宙的な基準、それを皆さんが相続を受けます。イエス様の失敗と、イエス様が十字架の道を行ったのを蕩減しなければならないし、先生の十字架の道を蕩減しなければなりません。
ヤコブが行った道は、イスラエルの家庭が行かなければならない道であり、モーセが行った道は、イスラエル民族が行かなければならない道であり、イエス様が行った道は、クリスチャンが行かなければならない道であり、先生が行った道は、統一教会の信徒たちが行かなければならない道です。同じ立場です。皆さんのその圏は何でしょうか? 氏族的メシヤがイエス時代の責任さえ果たすならば、その次には私が皆さんに引き継ぎをしてあげるというのです。(一九八九・四・一、ベルベディア修練所)