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第一章 氏族的メシヤに対する中心的み言

 済州教区長! (はい)。済州道の代表教域長は誰ですか? (西帰浦の教域長です)。君、氏族的メシヤについて一度話してみなさい! 出て来なさい。他の人たちは座って。(西帰浦の教域長が氏族的メシヤについて説明する)。

 原理をはっきり知らずして、どのように蕩減復帰がされますか? 「氏族的メシヤ」といいますが、メシヤというものがただ来るのではありません。カイン・アベルの問題をはっきりと知らなければなりません。兄弟が過ったことを、もとがえししなければなりません。アダム・エバが堕落することによって、お兄さんがサタン側に立ったのをもとがえししなければなりません。これが世界の頂上まで上がっていきました。サタン世界は、国家を中心として今までやってきたので、国家基準を中心としてカイン・アベルが一つになるその基準を乗り越えずしては、メシヤは来ることができません。そのことを知らなければなりません。氏族的メシヤが立つことのできる位置をつくるには、カイン・アベルが一つにならなければなりません。

 イエス様もそうです。四〇〇〇年ぶりに来たのですが、来る時には何を見て来たのでしょうか? ユダヤ教と国を見て来ました。これらがカイン・アベルの関係です。カイン・アベルの話を抜きにしては何もできないのです。サタンの血統が先に入ってきて、天の血統的関係は因縁づけられなかったのです。神様がどれほど「救援摂理をする」と言ってもすることができません。血統的関係がなされていないのです。それで、再臨主、メシヤが来て、血統的関係を収拾しなければなりません。メシヤは、アダムの位置です。ですから、私たちの原理で明らかにしたように、父母はアベルを通じて復帰されるのです。

 それでは、アベルは何をしなければならないのでしょうか? カインを国家的な基準で屈伏させなければなりません。イエスラルの国をカインと見るならば、ユダヤ教がアベルになるので、ユダヤ教がイスラエルの国を動かさなければならないのです。そうして、ユダヤ教がイエスと一つにならなければならなかったのです。洗礼ヨハネがイエス様と一つになったならば、ユダヤ教とイエス様が一つになるのです。また、洗礼ヨハネとユダヤ教を見るならば、洗礼ヨハネがアベルの位置にいたのです。横的な面でアベルの位置にいました。これが一つにならなければならなかったのです。一つになってその中心の位置に立ち、ユダヤ教とイスラエルの国と一つにならなければならなかったのです。これが一つになる時、初めて国家的メシヤが来ることができるのです。そうであってこそ、国家的な基準に立つことのできる父母の位置が設定されるのです。

 カイン・アベルの問題が正しく設定されずしては、父母は来ることができません。分かりますか? カイン・アベルが一つにならずしては駄目なのです。そうして、カインよりアベルが先立たなければならないのです。ところが、イスラエルの国の王が祭司長の支配を受けなかったのです。けれども、洗礼ヨハネとユダヤ教が一つになったならば、イスラエルの国は従っていったはずです。本来、そのようにならなければならなかったのです。

 今のアメリカを見てもそうではありませんか? アメリカの大統領が就任する時は、必ず牧師が祝福してあげなければなりません。牧師が祭司長の立場であり、大統領はカインの立場なのです。天の全権をカインは受けることができません。アベルを通じて受けなければなりません。同じなのです。原則がそうです。ですから、カイン・アベルが設定されなければ父母は立つことができません。それはどういうことかといえば、皆さんの体と心が一つにならない所には神様が臨まれないということです。何のことか分かりますか?

 カイン・アベルが一つにならずしては父母を復帰できないというのです。なぜそうなのでしょうか? 長子がサタン世界の血統を受け継いで、悪魔の根になっているからです。いまだ生命が天を中心として植えられたことはありません。ですから、これをある一時に天の父母を中心として全部切ってしまい、接ぎ木した立場に立ってこそ、堕落したけれども堕落しなかったように継ぎ当てをして、くっつけることができるようになるのです。ですから、カイン・アベルの話をしなければならないのです。カイン・アベルにおいて蕩減復帰、長子権復帰された基盤の上でアベルが長子、兄の業をし、カインが弟の業をしなければなりません。兄のカインが弟の業をしなければなりません。それは何かといえば、サタンが完全にアベルに屈伏しなければならないという話です。

 アベルとは何でしょうか? アダムの代わりの位置なのです。アダムに屈伏しなければならないのです。それが原則なのです。それを抜きにして何の話をしますか? それを抜きにしては父母は来ることができません。カイン・アベルの関係は、ザカリヤの家庭とヨセフの家庭を中心として蕩減復帰するのではなく、ユダヤ教とイスラエルの国がしなければならないのです。ここに氏族はみな入ります。分かりますか? メシヤにヨセフの家庭、ザカリヤの家庭は問題ではないのです。ユダヤ教とイスラエルの国が一つにならなければなかったのです。そうして、ユダヤ教と絶対的な権限のもとでイスラエルの国は従っていかなければならないのです。

 今までの歴史は、長子権復帰歴史でした。これを抜きにしては何もできません。第二次世界大戦直後に長子権を復帰することのできる基盤ができたのです。その時を見るならば、母を中心として天側のアベルが長子になるのです。天側のアベルが長子になって、サタン側のカインがアベルのあとに従ってくるようになっていました。屈伏しなければならなかったのです。その時に初めて再臨がありました。これがキリスト教文明圏でした。キリスト教とアメリカでした。アメリカとキリスト教のうちでどちらが中心にならなければならないのでしょうか?アベルが中心になるのです。それでアメリカがキリスト教を中心として世界を一つにつくるのです。カイン・アベルが一つになり世界的な版図になったので、その時父母が来るのです。

 ですから、母親格のイギリス、その次には長子権を復帰したアメリカ、その次にはカイン圏、サタン世界の版図になるのです。そのようになったのでお母さんが生じ、その次には長子が天側アベルになり、次子はサタン世界がなったのです。自然に屈伏するようになるのです。カイン的な世界が弟の位置に立って順応するようになったので、父母が来るのです。歴史始まって以来、キリスト教文化圏を中心として統一世界になったのは、その時が初めてでした。その時を中心として父が来るのです。

 それでは、なぜ父に侍らなければならないのでしょうか。今まで、天の生命の種を受けられなかったからです。母とカイン・アベルは、何をどう言っても、サタン世界に根を下ろした野生のオリーブの木と同じなのです。真のオリーブの木の種は受けられなかったというのです。ですから、エバになる国、アベルになる国、カインになる国は、合わさって父の国を探し求めていくのです。父として来るのは誰なのですか? 父母ではありませんか? 父母とは何ですか? 生命の種を伝授された根本なのです。ですから、カイン・アベルが一つにならずして父母は来ることができません。それ、何のことか分かりますか? 堕落するとき、弟が兄になり、兄が弟になったことが、歴史時代を経て、初めて母を中心として天側の長子圏と次子圏として正しく形成されました。

 それでは、今や誰を探し求めていくことができるのでしょうか? 父を探し求めていくことができるのです。これが復帰です。個人として植えたものが、国の立場で復帰されるのです。母の国、その次にはアベルの国、その次にはカインの国が、天を中心として連結され得る立場に立つのです。母を中心として、二人の息子が一つになったので戻っていくのです。一つになれないならば、戻っていけないのです。何のことか分かりますか? カイン・アベルに対してはっきりしたことを知らなければ、氏族的メシヤという言葉は出てきません。

 天の父母に侍るためには、教会だけでは駄目です。済州道南原教会だけを訪ねていくのが御父母様の願いではないのです。済州道を探し求めなければなりません。そのためには、教区長と道知事と一つになっていなければなりません。今、一つになっていますか? それが分からなければなりません。

 教会とは何ですか? サタン世界であるカイン圏を消化して再創造しなければならないのです。何でもって再創造しますか? 愛なのです。真の愛を中心として溶かされなければなりません。これが公式です。その公式を通じなければ神様の前に行くことができません。これができずにあの世に行けば、パッとストップです。天国に行けません。

 ですから、氏族的メシヤを語る前にカイン・アベル復帰を話さなければならないのです。ここの教区長は誰ですか? 教区長は道知事に命令しなければなりません。郡守は何でもありません。大学の総長たちも先生が全部呼んでおいたならば、入っていって回さなければなりません。彼らはみ言を知りませんからね。そうではありませんか? 一番の願いとは何かといえば、父母に侍ることです。孤児と同じ立場において、父母に会う以上の願いがどこにありますか? 「あなたがどれだけ有名だとしても父母に侍ろうとするならば、教区長である私に従ってこなければなりません」と言わなければならないのです。そうではありませんか? 教育しなければなりません。大学の総長たちと道知事たちを教育するようになるならば、みな乗り越えていくのです。総長と道知事を呼び出して、言うことができるではありませんか?

 今や御父母様を中心としてすべてのことが一つになれる時になりました。反対がなくなりました。先生の基準は、世界的なのです。天宙的なのです。そうであるならばどうなるのでしょうか? 国は多いのですが、国をどのように収拾するかというのです。国を収拾する方法とは何ですか? これが氏族的メシヤなのです。国家を中心とした基盤と、世界を中心とした縦的基準をみな貫いておきました。

 イエス様は、氏族的メシヤの責任を果たせませんでした。氏族的メシヤの責任をなぜ果たせなかったのでしょうか? 反対したからです。その時は、教会が反対し、イスラエルの国が反対し、ローマが反対しました。今は、先生を中心として二万家庭以上、イエス様が勝利した基盤を中心として配置したのと同じ立場に立ったというのです。そのように配置するならば、どのようにしなければならないのでしょうか? 長子権を復帰してから父母権を復帰しなければなりません。歴史時代にアダム家庭も失敗し、イエス様の家庭も失敗しましたね? これを蕩減復帰しなければなりません。

 先生が個人アダム圏、イエス様の縦的基盤をみな築いてきたのです。縦的なのです。八段階の縦的基盤を築いたのです。皆さんは、横的基盤を築かなければならないのですね。横的八段階、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様、このようにずっと下りてくるならば、これが一点に集まるのです。一点に集まります。家庭を中心としてすべて編まれるのです。ですから、世界的版図で縦的にも全部勝利し、また、横的にも勝利しなければなりません。今まで個人、家庭、氏族、民族、国家、世界的に見るとき、統一教会がいかばかり迫害を受けましたか? 四十年間、迫害を受けたのですね? 今ではみな終わりました。縦的基盤を築いたので、横的基盤さえ連結されるならば、いかなる問題もなくなります。

 このような立場から見るとき、横的基盤における反対がないというのです。反対がないということは、イエス様自身がイスラエルの国とユダヤ教と一つになった位置であると同時に、ローマも歓迎する立場と同じになるので、イエス様も世界版図を反対なしに成すことのできる時が来たというのです。現在ローマと同じ立場にある国はアメリカです。当時のユダヤ教と同じ立場にあるのが、現在のキリスト教なのです。ローマとユダヤ教と同じ立場にあるアメリカとキリスト教が反対する環境を、全部除去してしまったというのです。

 ですから、長子権が復帰された基盤の上に世界圏が収拾されるのです。世界圏内に一族を収拾しようとするならば、十二カ国以上を収拾して、その十二カ国を中心として三六〇度の角度に連結しなければなりません。すべての国が滅びるのを収拾するために、神様の代わりに地上に下りてきて氏族的メシヤを派遣したというのです。それゆえに皆さんが、今や問題さえ巻き起こすようになるならば、サタン世界は遠くなるようになっています。昔、サタン世界が反対していた十倍以上の前進的な攻撃をせよというのです。サタンが十回攻撃したでしょう?パロ宮中でモーセもそのようにされ、また、ヤコブもそのようにされたのです。十回ずつだまされなかったですか? それを蕩減復帰せよというのです。十倍以上攻撃してみなさいというのです。皆さんも迫害されたでしょう? 迫害されましたか、されませんでしたか? (されました)。悔しいですか、悔しくありませんか? (悔しいです)。悔しいならば (愛でもって) 復讐しなければならないのです。彼らは滅ぼすためにためにそうしましたが、私たちは生かしてあげるために十倍以上努力するようになるならば、完全に包囲するのです。そうしなければ皆さんに、十倍患難が起こってくるのです。サタンがかみついてくるのです。

 先生は、国家代表であると同時に世界代表なのです。中央にいるのです。皆さんは、氏族代表として横的に展開するのです。その次には何かといえば、皆さんの家庭です。先生を信じ、先生と同じ基台の上で先生の代わりに世界と戦わなければならないのです。

 花は、枝に咲くのです。幹や中心の芽に咲くのではないのです。枝に咲くのです。先生は、世界的中心、国家的中心をみな蕩減したので、サタンは攻撃できません。

 皆さんを縦的な立場で、横的に先生の代わりに、イエス様が勝利したのと同じ位置に送ってあげて何をするのでしょうか? アダム家庭が失敗したことを収拾するのです。皆さんの父母が怨讐なのです。天側国家と世界的中心である真の父母を中心として見るとき、皆さんの父母は怨讐なのです。父母をはじめとした一族が怨讐だというのです。

 皆さんは、二番目です。二番目はアベルの立場ですから御父母様を解怨しなければならないし、神様を解放しなければならないし、カインである皆さんの一族を解放しなければなりません。

 祝福家庭が入っていって自分の父母を中心として祖父、祖母まで三代――祖父母、父母、兄の三代です――を中心として全部、真の父母を父母のように侍ることができるならば、初めて真の父母によって全部復帰されるのです。それによって堕落しなかったアダム家庭、イエス家庭、再臨主家庭が連結され得る立場が展開され、それによってサタン圏解放が始まるのです。

 父母のみ旨を受け継ぎ、反対していた自分の家庭に連結しなければなりません。怨讐たちが反対し、追い出したりしたのを全部復帰することによって、今まで反対した父母たちが祖先の位置に上がっていくのです。皆さんの一族において、祖先の位置に上がっていくのです。なぜそうでなければならないのでしょうか? そうすることによって、皆さんの祖先たちが神様の懐に抱かれ得る堕落しなかった父母の位置に立つことができるし、初めて皆さんの故郷が皆さんの故郷になるのです。故郷が生じます。

 皆さんの故郷は平安道定州ですか? それは、御父母様の故郷です。王が生まれた故郷であって、民たちが生まれた故郷ではないというのです。皆さんの父母を復帰し、一家を復帰することにより、初めて皆さんの故郷が天の国の故郷になり、皆さんの父母が天の国の血族の父母になることができるというのです。

 それゆえに氏族的メシヤが御父母様のみ旨、神様のみ旨を奉って自分の氏族を全部収拾するようになるならば、国が収拾されるのです。十二の氏族的メシヤさえ一つになるならば、国は復帰されるのです。時間が問題なのです。

 ですから、氏族的メシヤは長子権を復帰し、父母としてアダム家庭が失敗したこと、イエス家庭が失敗したこと、その次にサタン世界の全部を収拾することができなければなりません。先生はその八段階を克服し、勝利しました。霊界で配置したのではないのです。地上で、東西南北を中心として二万以上の祝福家庭を蒔いたのです。

 イスラエルの国において四〇〇〇年間待ち焦がれたメシヤが、皆さんの一族に来たとはどういうことなのでしょうか? 「柳さん」といえば、柳さんが主流宗教圏、キリスト教の位置に入ってくるのです。何千年間もメシヤを慕い、功を立てたユダヤ教とキリスト教文化圏を、アダムから主流宗教圏を立てたのを、皆さんが一代で蕩減するのです。アダム、ノア、アブラハム、イサク、モーセ、イエス、先生、そして、神様の解怨がなされるのです。

 イスラエルの国が選ばれた目的は何ですか? メシヤを迎えることです。私たちの一族の願いとは何ですか? メシヤを迎えることです。同じなのです。皆さんは傍系ですが、今や先生が主流と同じ特権的恵沢を付与したものが氏族的メシヤです。氏族的メシヤは、自分が死ぬとしても、しなければならないのです。妻は母の業をしなければならないし、夫は父の業をしなければなりません。それで、再び生んであげて接ぎ木する業をしなければならないのです。そうでなくては、戻ってこられません。この中央に来られません。ぐずぐずしていては全部奪われてしまいます。氏族的メシヤは、長子権が復帰された基盤の上で、父母圏解放のために責任を果たさなければなりません。

 来られる主が、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界的なアベル圏を代表して、キリスト教とアメリカができなかったことを再び接ぎ木して、共産党まで崩し、統一天下にする環境的な条件を整えるのです。ですから、天上から再臨主を送ったのと同じく、神様の代わりに父母が皆さんを氏族的メシヤとして送って、イスラエルの国に四〇〇〇年ぶりにメシヤを送るという約束の基盤である宗教主流圏を、皆さんに相続してあげるのです。天のこのような恵沢を受けても、明きめくらになったというのです。世の中が分からない連中になってしまったというのです。

 氏族的メシヤの責任とは何でしょうか? 王権復帰です。皆さんの家にまでも王をお連れできる準備をしなければなりません。それはどういうことでしょうか? 王権復帰をしなければならないというのです。天と地を連結できる王権をです。中心の根と中心の芽に通ずるすべての樹液が、どの枝にも行かなければなりません。そうしてこそ木が生きるのです。王権復帰は、家庭を通じなければなりません。個人的王権、家庭的王権、氏族的王権をみな通じなければなりません。皆さんは、氏族を中心とした王なのです。それで、「キリストと共に王の業をする」とそう語りました。

 ですから、皆さんは先生の家庭を中心として絶対に一つにならなければなりません。皆さんの息子、娘よりも、父、母よりも、誰よりも先生の息子、娘と一つにならなければなりません。そして、家庭的に連結してこそ国家王権、世界王権が展開されるのです。世の中に今、何が起こるかを知らなくては駄目なのです。明きめくらになっていてはいけません。

 それでは、まず何をしなければならないのでしょうか? 世界的な長子権復帰です。先生は、キリスト教が責任を果たせず、アメリカが過ったことを全部収拾したのです。アメリカとキリスト教が一つになって長子権を復帰した基盤の上に、父母が立たなければならないのです。こうして父母が地に立ったので、初めてあなたたちを派遣するのです。ローマ法王を中心とした主教たちと同じく、任命されて世界的に活動する人たちにならなければならないのに、出来損ないになっています。千回万回死ぬとしても、皆さんには正当でない恵みです。

 皆さんはいつ個人蕩減をしましたか? 生きるか死ぬかという問題を前にして、各地に行って、自分の生命を祭物として四方にサタンに引きずり回されながら迫害されましたか? しかし、死んではいけません。昔は死んで祭物になりましたが、今は死んではいけません。先生がその業をしませんでしたか? 世の中のつまらない連中は先生をみくびっていました。ちょっかいを出さなかった人がどこにいますか? 父母が血の汗を流しながら死地で築いた公的な基台を蹂躙してはいけないのです。

 私がみな蕩減してあげました。横的に蕩減を受けました。今からは反対がありません。三年間氏族的メシヤとして義務的にしてみなさい。父母をはじめとした一族を復帰しなければならないのに、夜眠ることができますか?

 長子権を復帰するには、父母から復帰しなければなりません。そうしてこそ王権が復帰され、本然の基準へ戻っていくことができます。ですから世界のどこに行っても、家庭を中心として中央に行かなければなりません。四方にあるすべての枝に通ずる樹液は、芽や、根にも、どこにでも思いどおりに行きます。それと同じく、先生が中央を通じて思いのままに行くことのできる道がみなできています。そうでなければ皆さんが故郷へ戻っていけません。天の国の故郷に行けないのです。

 なぜ、氏族的メシヤが必要なのでしょうか? 天の父母から生まれなかったからです。故郷が天の国の故郷にならず、父母が天の国の父母になれなかったので、これをつくっておいてこそ、世界に生まれた万民が天の国の民になり、天の国の故郷をもち、天の国の血統を受け継いだ本然の位置へ入ってくるようになります。このようになることによって地上天国になるのです。

 氏族的メシヤであるならば、カイン・アベルを考えなければなりません。長子権復帰、その次に何ですか? (父母権復帰です)。父母権復帰なのです。アダム・エバが血統的に汚されました。根が過りました。ですから真の父母の血統的因縁を、祝福を受けて結ばなければなりません。そうすることによって一つの根になるのです。そうすることによって初めて王権が展開されるのです。

 東西南北へ実を結ぶことができてこそ、その木を主人が保護するのです。永遠に保護しようとします。実を取ることができてこそ、永遠に保護しようとするのです。イエス様がエルサレムに上っていって、実のない無花果の木を呪いました。天の息子、娘として生まれることのできる本然の基準でもって戻っていってこそ、永遠に保護されるというのです。そうしてこそ聖書が蕩減復帰の原則を中心として、理論的にみな合うのです。父母権を設定しておいて王権まで設定して、永遠なる天の長孫(注:長男の長男)をつくっておかなければなりません。アダムからノアを経てずっと下ってきつつ長孫復帰するのです。

 氏族的メシヤであるならば、一番目に何をしなければなりませんか? 長子権復帰。長子権を復帰せずしてはメシヤは出てくることができません。国家的基準なのです。イエス様の時のユダヤ教とイスラエルの国も、国家基準が可能であり得る時になっていたのです。ローマ一つだけ消化したならば、世界は全部終わったのです。今日、韓国で先生がその業をしたのです。国を収拾し、ユダヤ教とローマ帝国と同じであるキリスト教とアメリカを収拾して戻ってきたのです。イエス様が元老院を消化できなかったのを蕩減して、先生がアメリカの国会に影響を及ぼし、アメリカ大統領からアメリカ国民に至るまで方向を全部正して、戻ってきたのです。今や統一教会に反対はありません。

 それで、神様の愛を中心として御父母様から生命の種を受け継ぎ、天の国の愛と、天の国の生命と、天の国の血統を植えておくことによって、一つの根になるのです。サタンはそこに住むことができません。理論的にぴったり合うのです。そこでみな終わるのです。王権復帰が最後です。アダムは何でしたか? 個人的王であり、家庭的王であり、氏族的王であり、民族的王であり、国家的王であり、世界的王であり、天宙的王でした。その王権を失ってしまいました。先生が地上の基盤を築いたので、その基台の上であの世に行って天の国の王になるのです。イエス様が問題ではなく、孔子が問題ではないのです。氏族的メシヤにならなければなりません。氏族の王になるのです。その道を通じずしては駄目なのです。

 大統領をやるという人たち、今では私の手にぶら下がったのです。見なさい! 大韓民国の主人は誰なのですか? 大統領ではないのです。李承晩博士も追い出され、張勉も追い出されました。三番目の朴正煕大統領は私と一つにならなければなりませんでした。私に侍らなければなりませんでした。ところがそのようにできなかったので、その人(朴正煕)は死んだのです。その次に全大統領なのですが、私が彼に大統領をさせてあげたのに私を裏切って追い出されました。盧大統領も私が大統領をさせてあげました。文総裁を分かって、しなければまた追い出されるのです。大統領をするのが難しくなりました。やりそこなっては滅びます。一家が恥をかくのです。変ですね? なぜそうなのか分かりますか? 天が手助けしてくれないからなのです。

 今、私たちが責任さえ果たし、氏族的メシヤを中心として統班撃破の基盤さえ築くならば、カイン圏はみな消え去ってしまいます。皆さんが道知事たちを全部主管して、そうしなければなりません。できないならば、やめときなさい。皆さんが郡守たちをみな、教育しなければなりません。「道知事をやるならば私の言うことを聞き、郡守をやるならば私の言うことを聞きなさい!」と言うことができなければならないのです。そうであり得る基盤が、みなできました。このようにつくっておいたのに、それもできなければ私が首を打ってしまうのです。この者たち! 日本人とアメリカ人を連れてきて、皆さんを彼らの子分としてこき使うようにするのです。いつするのかは話しません。直ちに切り替えさせるのです。

 それはどういうことでしょうか? 先の者が後になり、後の者が先になるのです。無知な者たちは僕になるのです。何になりなさいって? (氏族的メシヤ)。氏族的メシヤになろうとするならば、長子権を復帰しなければならないのですが、皆さんがそれを復帰しなければなりません。世界的長子権を復帰しなければなりません。

 先生が、アメリカとキリスト教が責任を果たせなかったのを蕩減復帰したので、共産党は崩れるのです。共産党は七十三年を越えられないと、先生はみな教えました。そのようになるのです。今年が七十三年目なのです。みな終わりになりました。切り替えるのです。皆さんはそうであり得る基盤をもっていますか? 氏族的メシヤの使命とは何ですか? 長子権を復帰することです。神様が創世してから今まで、宗教圏を中心として長子権復帰一つのために数千万年が流れたというのです。今まで長子権を復帰できませんでした。分からなかったので、復帰することができませんでした。先生が出てきて、初めて可能になるです。長子権復帰、その次には何ですか? 父母権復帰なのです。長子権と父母権を合わせて王権を復帰しなければならないのです。正に答えが出ています。

 霊界では、先生が王の中の王なのです。霊界は、既に決定したというのです。霊界は、統一教会が始まる前に全部整理し、今や地上の実践舞台で勝利しました。みな終わったというのです。事実は、これを私が教えてあげる必要もありません。ですから、天と地が同じ位置で神様の名により、御父母様の名により、氏族的メシヤを派遣するのです。愛を中心として生命と血統が一つになった位置で、氏族的メシヤを派遣するのです。サタン圏はないのです。これは、全権なのです。激しく押しなさい。反対した父親、母親、反対した町内の人たちを訪ねていって、「文総裁が過ったことは何ですか?」と聞いてみなさい。「教授たちほどもできなくて、出てきてこうすると思うのですか? ごちゃごちゃ言わずに言うことを聞きなさい!」と言うのです。

 一族を訪ね回って復興会をしなさいと言ったのですが、復興会を続けていますか? 一族を訪ねて回らなければなりません。一族が全部支持するのに、父母が支持しませんか? 一緒に回りながら見物させて、屈伏するようにつくらなければなりません。

 なぜ先生がこうするようにしてあげたのでしょうか? 皆さんはひたすら生活の中で先生に対して、神様以上に侍らなければなりません。神様は、長子権復帰ができません。それは、カイン、アベルがしなければなりません。カイン、アベルを一つにするのは、神様がするのではないのです。父母がするのではありません。この人類がしなければなりません。カイン、アベルが復帰されたのちに、父母が来るのです。父母が来て一つになったのちに、神様が来られるのです。神様の思いどおりにはできません。なぜこのようになったのですか? 血筋が間違ったからです。

 神様が父母であるならばイエス様は何かといえば、アベルであり、世の中の人たちはカインなのです。堕落した世界、これを復帰しなければなりません。ですから、死んでも天国に行けないのです。天国へ連れていくことを願うのですが、死んでどのように天国に連れていきますか? 連れていけないのです。ですから、人類解放をしなければなりません。その次に誰の解放なのでしょうか? 神様の解放です。カイン、アベルが完全に一つになってこそ神様が解放されるのです。父母権復帰がそうだというのです。

 地上天国はいつできるのでしょうか? 統一教会と世界の人たちが一つになってこそ地上天国が始まるのです。教会圏の地上天国は始まったと見るのですが、堕落しなかった本然の地上天国は成されていないと見るのです。

 ですから、アベルは何をしなければならないのでしょうか? カイン復帰。カイン復帰なのです。自分たちは何かといえば、アベルの立場、横的な面において長成級です。完成級は、先生の位置なのです。国家基準です。ですから、二番目である皆さんがその位置に行くのです。皆さんの家庭を復帰してこそ、カイン・アベルが一つになってこそ、皆さんの家の中が先生と関係を結ぶのであって、そうでなければ駄目です。死んでも従ってこられません。

 カイン・アベルが一つになっていたならば、イエス様は死ななかったのです。今まで二〇〇〇年間十字架を負い、苦労しながら通過してきた路程も必要なかったのです。皆さんが氏族的メシヤとして家庭を復帰しないならば従ってこられません。先生に従ってこられないというのです。一つにならなければ先生は相続もしてあげません。

 イエス様は今、天国に行っていますか、楽園に行っていますか? (楽園に行っています)。皆さんも氏族的メシヤとして責任を果たせないならば、どこに行かなければなりませんか? 楽園なのです。楽園。同じなのです。地上天国を成せないならば、天上天国には行けません。行ってみなさい。そうなのか、そうでないか。間違いなく引っかかってしまいます。理論的に引っかかりそうですか、引っかからなさそうですか? (引っかかりそうです)。

 それで、氏族的メシヤの使命がいかばかり大きいでしょうか? 済州道の道知事を何百個与えても換えられないというのです。大韓民国の大統領を何百個与えても換えられないというのです。そのような価値が分からなければ、先生はこの業をしようともしなかったでしょう。先生のようなことをする人が、世の中に二人といると思いますか? 「私が再臨主をやる」と言う連中の顔をじっと見ると、泥棒みたいです。「なぜ、あのようになったのか? 欲心をもってやりたいままにやってみなさい! どうだ、消化するか見よう!」。大韓民国を消化できません。国を滅ぼすと同時に、自分の一家が滅びます。逆賊になってしまうのです。

 ですから、皆さんがしっかりしなければなりません。大韓民国のいかなる愛国者よりも先立たなければならず、北韓のいかなる愛国者よりも先立たなければなりません。氏族的メシヤをはっきりと分からなければなりません。

 王権復帰は、家庭を抜きにしてはできないというのはどういうことでしょうか? 天宙的王権になるためには個人的王権、氏族的王権、民族的王権……と、このように順々に上がっていかなければならないのです。ですから、皆さんが先生の家庭を中心として一つにならなければならないのです。個人的に一つにならなければならず、家庭的に一つにならなければならず、氏族的に一つにならなければならず、民族的に一つにならなければなりません。

 王権へは、氏族的メシヤの家庭を通じていくのです。その王権は、直系子女と完全に一つになっていなければなりません。氏族的メシヤ圏とは何かといえば、二世たちです。先生の二世。完全に一つになっていなければなりません。それでは皆さん、先生の息子、娘をもっと尊重視しなければなりませんか、自分の息子、娘をもっと尊重視しなければなりませんか? 自分の一家が王権のために、王子のために犠牲にならなければなりません。一族がそうでなければなりません。

 今後統一教会の信徒たちは、先生を一切訪ねてこられません。何のことか分かりますか? 今は良いですね!私が位置なしに行ったり来たりしますからね。行ったり来たりしますから、皆さんは会えますが、今後、落ち着くならばどのように会いますか? 思いのままに来ることはできません。思いどおり会えません。

 氏族的メシヤ、理解できますか? (はい)。最初は何ですか? (長子権復帰)。二番目は何ですか? (父母権復帰)。氏族的メシヤはなぜ必要ですか? (王権復帰のために必要です)。それが分かればよいです。簡単なことです。結論がそれなのです。分かってみるとそれなのです。このように簡単なことを人間は分からなかったのです。それは、簡単ではないのですね。それはどれだけ複雑ですか。先生がこのように位置を確保してさっとするので、神様は気持ちが良いし、サタンはたまらないと言い、皆さんも気持ちが良いので、今やサタンが離別するのです。素晴らしいことです。

 先生が語ったことは観念的な話のようですが、違います。夢のような話が、先生が語ったとおりに、みな成就したでしょう? (はい)。それ、そのようにならざるを得ません。神様が今まで悪口を言われ、ありとあらゆる反対を受けても黙っておられたのと同じく、統一教会の文先生がそうしたのです。糞にまみれた犬のような連中が、自分がメシヤをやると言って大騒ぎしています。メシヤが易しいことと思いますか? 私が知っているメシヤは死ぬほどたまらいのに、逃げていけずにこうしているのに、それをやると言っているのですね。そのまま、ただでできると思いますか? 私は、正面対決してきたのであって、回ってきませんでした。私が監獄に入って統一教会の教主になったことを誇り、統一教会の責任者になったことを誇ったのであって、恥ずかしく思いませんでした。

 ところで、アメリカ人たちは今はこのように思っているのです。つまり、ワシントンみたいな所で、レバレンド・ムーンは再臨主だという考えをもう既に三分の二はもったというのです。私がどんな話をしたのかということが朝野の問題になっています。過ぎてみると、私が語った話はみな合っていたのですね。ですから、今では関心が高いのですね。

 皆さんが先生のみ言に対して関心をもつより、世の中の人たちがもっと関心をもっています。それはなぜですか? 奪われてしまうという話なのです。ダイヤモンドを持っていながら、それをガラスのかけらであると思う者に、そのダイヤモンドが必要ですか? ですから、どのようにしてでも奪っていくのです。分からないので売るようになっています。

 見なさい。ヤコブとエサウのうちで誰がより賢かったですか? (ヤコブがより賢かったです)。それなのです。知恵深かったではありませんか? 自分の二十一年の生涯が問題ではないというのです。奪われた長子権を探し求めるために、死ぬことを覚悟して長子になることを願ったのです。そのことを理解しなければなりません。私たちも同じだというのです。へたをすればみな奪われてしまいます。

 今では私が霊界に行くとしても、地上で烈女の道理、忠臣の道理、孝子の道理を果たしたので孝子、烈女、忠臣として歴史に残される、それ以上にならなければならないのです。サタン世界でもそうなのに、天の世界を考えてみなさい。日久月深(注:月日の長いことの意味で、ひたすら望むという意味をもつ)、六十兆にもなる細胞が一挙に私の生命と共に生きる方向を整えて侍るとしても、足りなさを感じなければならないのです。ですから、神様にお伺いしてみるならば、先生はある面では神様より素晴らしいと言われるのです。神様は、長子権復帰もできなかったのですね。個人の長子権復帰も神様はできませんでした。家庭長子権は言うまでもありません。先生が全部、収拾して決着をつけました。

 見なさい! 氏族的メシヤという言葉は、聖書にはありませんが、なくてはならない言葉です。長子権復帰、父母権復帰、王権復帰。先生が出てこなかったならば、神様がいかばかりかわいそうだったことでしょうか?

 先生がしたことは、あたかも数千年前に茫々とした大海に砂つぶ一つを放り込んでおいたのを探し求めるよりも、もっと難しかったのです。むしろ砂一つぶを探し求めるのが易しいというのです。それがいかばかり貴いですか。それでいかばかり多く犠牲になりましたか。そのような価値あるものを自分のものとして持ってきてあげたにもかかわらず、皆さんはどれだけ貴くみなしましたか? 一生の間返しても、返すことができない負債を負っているのです。一生の間、唇がぼろぼろになるほどに請うても足りません。返すことができないのです。不平は通じません。先生自身がそのようには生きませんでした。不平を言うならば私が不平を言うようになっているのであって、統一教会の信徒たちが私に不平を言うことができますか?

 どこかに行けば直ちに、「摂理的与件は、長子権復帰を中心としなければ父母が立つ位置がありません」と、このように出てこなければなりません。カイン、アベルが一つにならずしては復帰、発展がされないのです。このことが分からなければなりません。ですから、皆さんはアベルの位置なので、自分を尊重視する以上にカインも尊重視して一つにならなければなりません。そうしてこそ天の公認を受けます。

 今は、世界的な時なのです。今までは国家的な時でしたが、今からは世界的な時なのです。イエス様を中心とした国家的な時を蕩減復帰して解放されました。迫害がないところから、世界的な基準を中心として氏族的メシヤになるのです。今からは自分の信仰の息子、娘を中心として一つになり、氏族的メシヤ圏を復帰することによって霊界の他の一族も後援するのです。そうなれば、連合戦線が展開されます。(一九九〇・二・一一、本部教会)