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付録

 祝福家庭還故郷措置する時の指示事項

 日時 : 一九九一年八月二十九日

 場所 : 国際研修院

第一節 カナン復帰と摂理的意義

一 荒野復帰路程分別のための試練

 荒野路程がいかばかり難しかったですか? 今日、世界的カナン路程を行っているのです。国家的カナン路程、世界的カナン路程。このカナン路程というものは、全部迫害の過程を経るのです。試練の過程を経るのです。蕩減路程だというのです。勝利するためにいかばかり苦労しましたか! また、先生の生涯四十余年の間、いかばかり大変だったでしょうか?

二 還故郷を通じた祖先確立

今や皆さんは、故郷へ帰って祖先を確立するのです。

 @長子権、A父母権、B子女権、三代勝利権復帰、この三代勝利権を復帰するならば、おじいさんからお父さん、お兄さん……。これがカイン圏です。今まで三代がカイン圏になりました。おじいさん、お父さん、自分のお兄さんである三代が、今まで長子権復帰するのを反対しました。ですから、アベル的立場で、今や反対に復帰することによって長子権が復帰されるというのです。三代勝利権復帰という意味が分かりますか? おじいさん、お父さん、お兄さん、三代を一挙に蕩減復帰するのです。

三 本然の理想家庭

本然の理想家庭! それはどのような家庭でしょうか?

   1 天父王、地父王、子女国王!

 天の国の王、神様が王であられます。その次には、地父王、これは、地の王ですから地父王になります。

 家庭とは何かといえば、天の国の王、地の国の王、その次には子女の国の王……。それは、過去、現在、未来の王権を中心とした皇族心情圏をいうのです。天父王、地父王、子女国王とは、まさしくそのような心情圏を探し求めなければならないという話です。それが家庭です。

   2 真の愛、王宮

 家庭というものは、真の愛を中心とした王宮と同じです。したがって夫婦生活を、真の愛の王宮生活のようにしなければならないというのです。

   3 真の愛、父母と子女

 次には、皆さんが真の愛の父母になって真の愛の子女、王子と王女を生まなければなりません。天の国の民は、霊界では繁殖できません。霊界では繁殖できません。ですから、地上の夫婦を通じて天の国の王子と王女を拡大するのです。ですから、真の愛の父母になって天の国の王子と王女を生まなければなりません。

   4 サタン世界と一八〇度異なる方向と伝統確立

 今からは、地上世界と天上世界へ入っていくので、サタン世界と一八〇度違います。一八〇度異なる方向です。今までサタン世界側へ行っていたものが、今では天側へ行きます。

 その次には、伝統を確立しなければなりません。皆さんの祖先たちがするすべてのことは、一族が受け継ぐことのできる伝統になります。その伝統は、再創造の役事をいうのであり、神様を中心とした「ために生きる」伝統をいうのです。

   5 カイン圏完全吸収消化

 どれだけ方向が異なるとしても、私たちの周辺にはカイン圏があります。サタン世界があるということです。カイン圏を完全に吸収してしまわなければなりません。自然にそうならざるを得ません。私たちが基盤を築き、国家的に問題を巻き起こし、社会的に手本になるならば、全部が私たちを全部注目するので、私たちに反する生活は、だんだん締めつけられていくことによって、私たちの前に吸収されてしまいます。

 ですから、カイン圏完全吸収です。吸収だけでなく消化しなければなりません。サタン世界を完全に消化する業をしなければなりません。

   6 建国、天国化

 私たちの大韓民国を南北統一することができるようにするのは、天国を成すためです。み旨がそこにあるのです。建国、天国化!

 @孝子、A忠臣、B聖人、C聖子

 愛を中心としたこのような伝統的な系列が、方向性が、一致しなければなりません。孝子の行く道が異なり、忠臣の行く道が異なり、聖人の行く道が異なり、聖子の行く道は異なりますが、全部同じ系統です。

 同じ系統なのですが、何が同じなのでしょうか? 世の中で父母を愛するのは、孝子一代に終わります。忠臣もその一カ所のみで終わります。しかし、真の愛を中心とし、これを立てるようになる時は、その方向は永遠に残ります。その祖先を中心として立てた基盤があるならば、それは、自分の後孫たちが守ることができない時でも残り、その基盤で功を立てるならば、そこから積んで上がっていくことができます。ですから、真の愛を中心とした方向性をもって孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を果たせば果たすほど、発展するのであって、後退はありません。国を見るならば、奸臣がいるではありませんか? そのような変動は起こりません。真の愛でもってするならば、しきりに発展していくという意味です。